巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(22)が3日、約5年ぶりにチェンジアップを解禁する可能性を示唆した。登板予定の5日のイースタン・ロッテ戦(G球場)に向けて、同球場の室内ブルペンで投球練習を行い「高3春から投げていない」という同球種を数球試投。「やってみようっていう思いつきですね」と笑いつつ、「(試合で)余裕があったら、1球でもいいので試そうかなと思います」と意欲を見せた。
封印してきたのは「落ちなくなって、使いものにならない」ことが理由だが、試投して「いけそうな感覚はあった」。持ち球であるフォークと同じ140キロ前後の球速帯だが、変化量は全く異なるためカウント球としての活用を検討しており「直球と同じ腕の振りで、ど真ん中でもいいので投げられると、もっと(投球が)楽かなと。フォークでカウントが取れなくても、そこ(チェンジアップ)で取れれば違うんじゃないか」。先発調整を進めるルーキーは、恐れることなく飛躍の可能性を探っていく。(小島 和之)