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棄権のドヘニー 尚弥の強打で腰にダメージ蓄積 トレーナー「腰の神経痛めた」

スポーツ報知 2024年9月3日 22時32分

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO同級2位TJ・ドヘニー(3日、東京・有明アリーナ)

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)に挑んだWBO同級2位のTJ・ドヘニー(アイルランド)は、7回序盤に腰を痛めてまさかのTKO負けを喫した。苦悶(くもん)の表情で試合後は自力で歩行できず、両肩を支えながらリングを下り、車いすに乗って退場。試合後の会見は欠席した。代わりに会見したトレーナーは「6回途中に腰の神経を痛めた。7回の連打でダメージを受けたように見えたが、その前にすでに痛めていた」と説明した。同トレーナーは「ケガは、今は大丈夫。医師の診断を受け、休んでいる」と説明した。

 「ザ・パワー」の異名を持つ37歳のドヘニーは、この日、前日計量から体重を11キロ戻してリングに上がった。1回はスロースタートだったが徐々にテンポを上げ、井上のステップにも対応。大きな被弾はなかったものの、棄権を申し出るまで防御を余儀なくされた。ドヘニーは、陣営を通して「もし明日、6ラウンドの続きができるなら、やってみたいくらいの思い」とコメントを発表した。

 37歳だが、陣営によれば今後も現役を続行するという。陣営は「3、4ラウンド目は井上選手に戦略の変更を強いる場面があったと思う。この経験を糧にまた頑張っていける」と語った。

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