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秋川雅史、「二科展」の彫刻部で4年連続の入選「“超写実主義”を目指してみました」

スポーツ報知 2024年9月4日 5時0分

 歌手・秋川雅史が、第108回「二科展」の彫刻部で4年連続の入選を果たしたことが3日、発表された。

 2007年に「千の風になって」が国民的な大ヒットとなったテノール歌手の秋川。現在は歌手と彫刻家の“二刀流”で活躍している。幼少期から地元・愛媛の西条祭りに毎年参加し、装飾されている木彫刻を目にしてきた。2010年に訪れたドイツで出会った作品がきっかけで、彫刻活動を始めた。

 これまで「木彫楠公像」(21年)、「木彫龍図」(22年)、「木彫蛙と蛇」(23年)が3年連続での入選しており、今年は「木彫ヘラクレスオオカブトとギラファノコギリクワガタ」で4年連続の入選となった。

 秋川は「木彫刻を始めて14年。今回も『対決』をテーマに何か作品を作れないか考えてみました。子供の頃からの永遠の興味の対象である、カブトムシとクワガタムシが戦ったらどちらが強いのか、という姿を作品にしたら面白いのではないかというアイデアが湧いてきました」とテーマを説明した。

 秋川は現在、ヘラクレスオオカブトを10年以上も飼育している。「フォルムは知り尽くしています。ヘラクレスオオカブトはキングオブインセクト(最強の昆虫)と言われていますが、その『最強』は大きさや強さだけでなく、ツノのフォルム、流線型の美しさも意味していると思っています。対するは世界一長さのあるギラファノコギリクワガタ。そもそもこの2匹の昆虫は生息地域も違い、本来自然界で対決する事は絶対にありません。特徴も異なる者同士が自分の特技を活かして戦う、まさに“異種格闘技”であります」と胸を張った。

 その上で「秋川の彫刻といえば本物そのものと言われるよう、今回も写実にこだわってみました。かつて日本画家、竹内栖鳳が『動物を描けば匂いまで描く』と言われましたが、私は、見た人が思わず手を伸ばし捕まえたくなるような“超写実主義”を目指してみました」と明かした。

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