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掛布雅之氏が阪神・高橋遥人の内野手を動かす投球リズムを絶賛 木浪の先制打を呼び込み3戦3勝

スポーツ報知 2024年9月4日 5時0分

◆JERAセ・リーグ 阪神4―1中日(3日・甲子園)

 阪神・高橋のストレートは球持ちがいいので、スピードガンは140キロ台後半でも打者の体感速度は10キロ近く速いはずだ。そして、低めのストレートが垂れないため、見極めが難しい。その伸びのある速球を低めに集め、7回まで21個のアウトのうちゴロアウトが15(三振4、フライ2)もあった。内野手を動かすこの投球リズムが2回の木浪の先制2点打を呼び込んだ。

 木浪は打席に立つまでに3つも遊ゴロをさばいていた。特に初回先頭・岡林のゴロは小さくイレギュラーしたが、これをうまく処理できたことで気持ちが乗っていけた。守備でリズムをつくれたからこそ、2回無死満塁のチャンスに積極的に初球を振っていけたのだ。

 難敵の中日・高橋宏に土をつけ、しかも広島、巨人がともに敗れた。この1勝で阪神は連覇に薄い首の皮一枚つながった。3戦3勝の高橋は残り21試合に少なくとも2回は投げられる。ポストシーズンでの切り札はもちろん、大逆転Vへの希望のあかりとなる存在だ。(掛布 雅之)

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