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山本由伸がメジャー復帰への最終チェックは2回2失点3K、最速155キロ マイナーで1人の打者に17球の珍事も

スポーツ報知 2024年9月4日 9時40分

◆米マイナー3A オクラホマシティー―シュガーランド(3日、米オクラホマ州オクラホマシティー=チカソーブリックタウンボールパーク)

 右肩腱(けん)板損傷のため60日間の負傷者リスト(IL)に入っているドジャース・山本由伸投手(26)が3日(日本時間4日)、傘下マイナー3Aのオクラホマシティーで本拠地・シュガーランド戦に先発し、初回にいきなり2安打を浴びるなど2失点したが、2回は無安打無失点で抑え、2回53球を投げ、2安打2失点、3奪三振で降板した。

 マイナーでは、中5日で2度目の登板。背番号「99」の白のユニホームでマウンドに上がった初回は、先頭打者を2球で追い込んだが、4球連続四球で出塁を許した。それでもいきなり前回登板の最速を上回る96・2マイル(約154・8キロ)を計測。続く昨年エンゼルスで大谷と同僚だったキャベージには右翼線への二塁打を浴びて無死二、三塁のピンチを迎えた。すると続く打者に中犠飛を許して先取点を献上。さらに1死三塁で内野は前進守備をせず、4番打者の遊ゴロでもう1点を失ってリードを2点に広げられた。続く打者にも中前安打を浴びたが、2死一塁で最後はカーブで見逃し三振を奪った。

 2回は先頭の左打者に11球のファウルで粘られるなど、17球を投じる珍事に見舞われ、最終的には四球。それでも後続を一ゴロ、2者連続の空振り三振で抑えて崩れることはなかった。だが、このイニングだけで29球。2回を終えて53球を投げた。予定では3イニングを投げる予定だったが、球数がかさんだこともあってか3回のマウンドには上がらなかった。

 メジャー1年目の山本は、開幕から先発ローテを守ってきたが、6月15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で2回28球で緊急降板。右肩腱板損傷と診断されてIL入りして離脱し、実戦登板から離れていた。

 8月28日(同29日)に傘下マイナー3Aで、74日ぶりに対外試合に復帰。オクラホマシティーの敵地・ラウンドロック戦で先発し、予定通りの2回で31球を投げて、1安打1失点、2奪三振で、最速は95・7マイル(約154・0キロ)を計測するなど、順調に復帰初登板を終えた。

 試合後には「問題なく2イニングを投げられたことがよかった。2イニング目の方が感覚がよくなったり、実戦の中で得られるものがたくさんあった」とうなずきながら、「対バッターの感覚をもう少しよくしていけたらなと思います」と課題も口にしていた。

 ロバーツ監督は、この試合で3イニングを投げる予定だと明かしており、順調にステップを踏んだ場合、次回はメジャーのマウンドになる可能性が高いと説明しており、事実上の“最終チェック”となりそうだ。

 メジャーでは14試合に先発して、6勝2敗、防御率2・92。ドジャース先発陣はグラスノー、カーショーがIL入りしており、厳しい台所事情になっている。山本にはプレーオフへ向けて救世主となる活躍が期待されている。

 マイナーでは2試合に登板して4イニングで3失点、防御率は6・75となった。

 ◆山本の投球結果

【1】四球、右二、中犠飛(1)、遊ゴロ(1)、中安、見三振

【2】四球、一ゴロ、空三振、空三振

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