大相撲の横綱・照ノ富士（伊勢ケ浜）が連覇がかかる秋場所（８日初日、東京・両国国技館）への出場に暗雲が垂れ込めてきた。４日は東京・江東区の部屋での稽古に姿を見せたが、相撲を取る実戦稽古は行わず、立ち合いの確認をするなどにとどめた。
夏巡業終盤の８月下旬に左膝を負傷。同２５日には持病である糖尿病の影響で、体重が名古屋場所のときより１０キロ以上落ちたことも明かしていた。同２９日の横綱審議委員会による稽古総見も、糖尿病と膝の負傷を理由に欠席した。関係者によると、巡業を終了後も部屋で相撲を取る稽古は行っていないという。
照ノ富士自身はこの日、取材には応じなかった。師匠の伊勢ケ浜親方（元横綱・旭富士）は、弟子のこの日の稽古内容などを問われると「まあ、見たら分かるでしょう。内臓とかも調子が悪いから。体にできものもいっぱいできているし…」とコメント。秋場所の出場可否に関しては「今はそういう段階ではない」と明言はしなかったが、厳しい状態ではありそうだ。