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バドミントン・永原和可那「悔いはない」松本麻佑「走り切れた」ナガマツがペア解消 松本は11月で北都銀行を退団、永原は来年3月で現役引退へ

スポーツ報知 2024年9月4日 18時55分

 バドミントンの女子ダブルスで2018年、19年世界選手権連覇の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)が4日、所属チームが拠点を置く秋田県内で会見し、ペアを解消したことを発表した。ペアとしては、21年東京五輪、今夏のパリ五輪に出場。パリから帰国後初戦となった25日閉幕のジャパン・オープンが最後の試合となった。

 松本は「2人で戦ってきた11年間、代表として約9年間戦ってきて、いろいろ苦しい場面も、楽しい場面も共に経験できた11年間だったなと思っています」と思いを語った。永原も「11年間も長く組んでいるペアは、他になかなかいないと思います。松本だったから見られた景色もあったと思っていて、いろんなことがありましたが、最後は松本に『ここまで一緒に頑張ってくれてありがとう』という気持ちしかない」とペアへの感謝を口にした。

 29歳の松本は現役続行を明言した上で、11月10日のS/Jリーグ秋田大会を持って、北都銀行を退団する。28歳の永原は11月開幕のS/Jリーグのシーズンをもって、来年3月に現役引退することを表明した。

 ともに北海道出身の2人は、社会人になってからペアを結成し「ナガマツ」ペアと呼ばれてきた。所属先の北都銀行は拠点の体育館がなく、秋田県内の公共施設などを借りて、練習を行ってきた。永原は170センチ、177センチの松本の日本選手としては珍しい長身ペアは、多彩なショットで相手をコートいっぱいに動かす、大きな展開を敷いて、世界のトップで張り合ってきた。8強入りした東京五輪後はパリ大会を集大成と位置づけ、再び過酷な選考レースに挑んできた。

 パリ大会では1次リーグ敗退。思うような結果は残せなかったが、永原は「パリが終わってから、現役を続けるか考えた時に自分の中では今年1年で悔いなく終われると思ったので、それを松本に伝えた。ナガマツとしても、パリを目指してやってきていたので、そこに関しては悔いはない」と話した。松本も「集大成と思いながらパリ五輪に挑んで、納得がいく結果では終われなかったけど、最後までけがなく走り切れた。世界選手権で2連覇したり、五輪に2度同じペアで出場できたことは、必ず自分の財産になると思いますし、これからの人生にも絶対に生きると思っているので、感謝の気持ちでいっぱい」とすがすがしく語った。

 

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