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尊富士、関取衆との実戦稽古再開 3場所ぶり初日から出場へ意欲「思っている以上に元気な相撲を見せたい」

スポーツ報知 2024年9月4日 19時15分

 2場所連続で休場した大相撲の十両・尊富士(伊勢ケ浜)が4日、東京・江東区の部屋で秋場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けた稽古を行った。同部屋の幕内・熱海富士、錦富士らを相手に鋭くスピードある立ち合いなど、持ち味を見せた。

 3日から相撲を取る稽古を再開したといい、「僕の持ち味はやっぱりスピード。そこは強化しているつもり。きょうも熱海富士関に『前より動き、スピードがよくなった』と言われて、結構うれしかったですね。そうやって言われると場所につなげられますし、不安もなく、場所に向かえるなと思います」と手応えを語った。

 3月の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を遂げながら、14日目に負傷した右足首の回復が遅れて5月の夏場所は全休。十両に転落した7月の名古屋場所も初日から休場し、8日目から途中出場し2連勝を飾ったものの、場所前に負傷していた左大胸筋の状態が悪化し途中休場を余儀なくされた。

 それでもこの日の稽古では足首、胸などにテーピングは見られなかった。患部について「(痛みは)まだゼロっていうのは当然ならない」と説明した。その上で「僕は、相撲は競技でもあって、みせるスポーツでもあると思うので。きれいな状態でやりたいというのはあったんで。人それぞれですけど、(サポーターやテーピングが)あるだけで心の邪魔になりますし」と持論。「横綱(照ノ富士)も体の状態が悪い中(で奮闘して)、やっぱりそういう背中を見て育ってきたので。自分のけがは、まだまだ。上に行くには全然、大したことないかなと」と精神力の強さをのぞかせた。

 秋場所は十両下位の西11枚目まで番付を下げた。初日から出場となれば春場所以来、3場所ぶりのこととなる。「15日間取るところではなく、とにかく一番一番しっかりやることなので。みんな必死。その中で優勝を目指して。(周囲が)思っている以上に元気な相撲を15日間、土俵上で見せたいですね」と気合を入れていた。

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