日本テレビ系特番「鳥人間コンテスト２０２４」が４日に放送され、お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行が、グライダーで飛ぶ「滑空機部門」で「愛知総合工科高校専攻科 ｗｉｔｈ Ｔ」のパイロットとして出場した。記録は１０２・３２メートルだった。
芸能人の同大会出場は、同じく滑空機部門で２０１８年に挑んだお荒いコンビ「三四郎」の小宮浩信以来、６年ぶり。自身らのＹｏｕＴｕｂｅで大会挑戦を公言し、２年の応援団リポーター役を経て挑戦に至った。「鳥人間」を授業の一環にする学校「愛知総合―」とコラボし、高岸のイメージカラー・オレンジでチームも一体となった。
グライダーのパイロットは小柄で軽量の方が有利で、昨年の大会平均は身長１６５センチ、５５キロ。逆に高岸は１８６・８センチ、９３・５キロの超巨体で、対応するため機体の骨組みを大きくするなど工夫を施した。
右側から風が吹く中、「３１年９か月の（人生の）集大成を」と意気込んだ高岸は、機体に自身が笑顔で飛ぶイラストが描かれたグライダーでフライト。記録は１０２・３２メートルと結果的には１６チーム中の下位だったが、１００メートル超えには納得。「ナイスファイト！ 『あの風の中で１００を超えたのはすごい』と言われた。みんな助走をしっかりやってくれた。胸を張って愛知に帰りましょう！」と、コラボした生徒をねぎらった。
高岸は１～１５歳の少年時代を滋賀で過ごしており、終了後の取材で「琵琶湖の水で育ってお世話になったので、飛ぶことができたのは感慨深い。湖がキラキラ光って笑っているようだった」と喜んだ。「学校の名前を背負っていましたが、ビッグフライトにベクトルを合わせて集中してきた時間は宝物。やれば成長できる！を届けたかった。（巨体で）不可能と言われる中での挑戦。少しでも勇気を与えられたのでは。やり切った」と満足げだった。
一方、「僕の脚力で琵琶湖に突き刺すつもりで」と尾翼の押し出しほか、機体製作にも参加した相方・前田裕太は「飛んでみたいか」の問いに「いやあ、もう十分です。でも貴重な経験ができた。これを見て『鳥人間をやってみたいな』と思う人が増えたらうれしい」と話した。
なお、１８年の小宮は１９２・６３メートルで、１４年に挑んだ「ドランクドラゴン」の鈴木拓は１９１・８５メートル。芸能人過去最長記録は０８年にフリーアナウンサー・宮根誠司がマークした３０１・３０メートルだった。