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井上尚弥にアフマダリエフが挑戦状「ベルトは私の手元にあるべき。いつでも、どこにでも行く」

スポーツ報知 2024年9月5日 6時0分

 【米ロサンゼルス=宮田有理子通信員】プロボクシングの世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)の有力な対戦候補である元WBAスーパー&IBF統一王者で、現WBA世界1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が4日までにスポーツ報知のリモートでの独占取材に応じた。現在は拠点の米国を離れ、母国のタシケントで家族と静養中。指名挑戦者としてWBAから尚弥との対戦を指令されたにもかかわらず、ドヘニー戦が優先されたため、タイトルを取り返すためにモンスターとの早期決戦を熱望した。

 ―昨年4月、マーロン・タパレス(米国)に1―2の判定負けで2つのベルトを奪われました。

 「判定に対して抗議をした結果、WBAはタパレスとの再戦を指示しました」

 ―その後は?

 「WBAはタパレスが井上との統一戦を優先することを認める条件として、『井上対タパレスの勝者には私との試合を義務付ける』とも言ったのです。しかし、それらは実現しませんでした」

 ―尚弥は4団体を統一し、今年5月にはルイス・ネリ(メキシコ)と対戦。試合は見ましたか。

 「ハイライトの映像を見ただけです。井上がダウンしたところと試合が終わった場面ですね」

 ―ネリは同じサウスポー。参考になったことは。

 「井上陣営が前重心で圧力をかけ、戦力も整ったサウスポーを警戒するようになった可能性はありますね。でも、私はネリとはまた違うタイプ。違う武器を備えている」

 ―5月にWBAがあなたと尚弥の試合を指令しました。9月までに行わなければタイトル剥奪と。

 「7月中旬に試合を予定し、練習していましたが、その試合を辞退して、9月に井上戦を想定して進むことになりました」

 ―尚弥陣営は交渉が進んでいたTJ・ドヘニーとの対戦を優先し、WBAも認めた。

「もちろん、がっかりしました。私の手元にあるはずのWBA、IBFのベルトを一刻も早く取り戻したい」

 ―つまり、尚弥と戦いたい。

 「私はタパレスに敗れたと思っていません。ひどい判定に敗れただけです。WBAとIBFのベルトは私の手元にあるべきベルトです。取り戻すためなら、いつでもどこへでも出向いて戦う準備ができている」

 ―尚弥の印象は。

 「自分がアマチュア時代からプロである井上の試合を見ていた。彼の試合を見ることが楽しみで、そんな大好きな選手がスペクタクルな戦いを見せてビッグネームになっていきました」

 ―関係者によると11月に試合予定で、12月に尚弥と試合になれば、その準備をするそうですね。指名挑戦者としての今の気持ちは。

 「井上はチャンピオンである以上、指名試合を拒み続けることは不可能。それがチャンピオンに課せられたルール」

 ―今後の目標は。

 「Undisputed(4団体統一王者)になること。階級最強ボクサーの証明をすることが、ゴールです」

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