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J1札幌が横浜FMに1-6大敗…ルヴァン杯4強進出厳しくなるもDF宮沢裕樹「まだ終わったわけではない」

スポーツ報知 2024年9月5日 8時37分

◇ルヴァン杯準々決勝第1戦 ▽横浜FM6―1札幌(4日、横浜・ニッパツ三ツ沢球技場)

 J1コンサドーレ札幌はアウェーで横浜Mに1―6で敗れた。前半30分、36分に立て続けに失点。後半は途中出場のFW白井陽斗(24)がゴールを決めたものの、さらにオウンゴール含む4失点を許しての完敗。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は3連勝で最下位を脱出したリーグ戦の勢いをそのまま持ち込もうとしたが、昨年準々決勝でも苦杯を喫したマリノスの壁は予想以上に厚く、準優勝した2019年以来の4強入りは厳しくなった。

 敵地・横浜で、コンサドーレがのみ込まれた。目を覆いたくなるようなマリノスのゴールラッシュ。リーグ戦3連勝でやっと取り戻した自信を再び奪われる完敗に、札幌イレブンはうなだれ、アウェー席を真っ赤に染めたサポーターは沈黙した。ペトロヴィッチ監督は「前半の立ち上がりに決定機はあったが、先に点を奪われてしまい、苦しい展開になった」と振り返った。

 敵に均衡を破られたのは、前半30分だった。MF馬場晴也(22)がクリアしたこぼれた球を決められて失点。6分後にはペナルティーエリア手前から2点目を決められた。その直後にはキャプテンマークを付けたMF荒野拓馬(31)がレッドカードで一発退場。最悪の流れのまま前半を終えた。

 後半も流れは断ち切れなかった。14分には左からの相手クロスをDF朴ミン奎(29)がクリアしたボールが跳ね上がって自陣ゴールへ。その後さらに3失点を喫した。MF駒井善成(32)に代わって後半27分に投入されたFW白井が32分に1点を返したのが精いっぱいだった。

 横浜Mには昨年のルヴァン杯でも準々決勝で対戦し、2戦トータル3―5で敗れた。さらにリーグ戦でも3連敗しており、これで公式戦5連敗。札幌は1日の川崎戦先発メンバーからはFW鈴木武蔵(30)ら5人がメンバーから外れたものの、DF菅大輝(25)ら4人は続けて先発した。「抜ける選手はいるが、その中で最善は尽くしたい」と指揮官が熟考したベストメンバーだったが、鬼門は開けなかった。

 8日にはホームで第2戦を迎える。荒野に代わってキャプテンマークを付けたDF宮沢裕樹(35)は「まだ終わったわけではない。非常に少ないチャンスだが、応援してくれるサポーターのために準備していく」とベスト4進出を諦めてはいなかった。(甲斐 毅彦)

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