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東洋太平洋王者・宇津木秀、22年全日本王者・横山葵海が米国合宿  井岡一翔ら指導のサラス氏から直接手ほどき

スポーツ報知 2024年9月5日 14時8分

 ワタナベジムは5日、所属する東洋太平洋ライト級(61・2キロ以下)王者・宇津木秀、2022年全日本選手権王者で7月にプロデビュー勝ちした横山葵海(あおい)が2日から米国ネバダ州ラスベガスで合宿を開始したと発表した。

 両選手はラスベガスのサラスボクシングアカデミーで、世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成)ら多くの世界王者を指導したキューバ人トレーナーのイスマエル・サラス氏から直接指導を受け、ボクシングの基本技術を高めるとともに、現地のトップ選手とのスパーリングで腕を磨いている。

 宇津木は22年2月に日本ライト級王座を獲得。3度目の防衛に失敗したが再起。今年7月、鈴木雅弘(角海老宝石)に5回TKO勝ちして東洋太平洋王座を獲得した。横山は22年全日本選手権バンタム級で優勝するなど、アマチュア戦績は44勝(12KO・RSC)12敗。今年7月にプロデビューし、ワン・ハオ(中国)に2回TKO勝ちした。

 今回、宇津木は、WBC世界スーパーライト級王者アルベルト・プエロ(ドミニカ共和国)や、全米13連覇のアマチュア王者らと、横山は元WBA世界ミニマム級王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国)、WBC世界フライ級4位アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)らとの実戦練習でグラブを合わせている。同ジムには9月14日に防衛戦を控えたWBA世界ミドル級王者エリスランディ・ララ(キューバ)も練習を行っており、ワタナベジムによると、「宇津木、横山はララの練習も見て学ぶことができました」という。

 宇津木「合宿では、日本とは違う環境の中で、普段味わうことのできない練習ができています。このようなボクシングもあるんだという新しい発見もあり、また色んなタイプのボクサーがいてとても刺激になっています。今回の合宿で学んでいることは、これから世界に行くにあたって必要になることばかりだと感じています」

 横山「サラスさんは基本を中心に教えてくれています。ジャブを打つにしても身体を入れながら打つ、またひざと腰で打つなど新しい練習を教えてもらいました。スタンスやコンビネーション時の問題点も指摘してもらいましたので、今後ぜひ修正していきたいです。また、スパーリングでもディフェンスを重視した指導があり、とてもためになりました。ここにはいろんなタイプの選手がいますが、距離感や独特のテンポやパンチの軌道など、学ぶべきところが本当にたくさんあります」

 イスマエル・サラス・トレーナー「私のジムに合宿に来てもらい、とてもうれしく思います。シュウ(宇津木)はベリーグッドなボクサーで、アオイ(横山)はすごい才能を持ったボクサーだと思います。自分のスタイルを保ちながら、学び続けてスモールチェンジを一つ一つ作り上げ、積み上げていくことで大きな改善につながり、次のレベルに成長することができます。少し変わることで大きく変わることができます。私のジムにボクシングの勉強をしに来てくれて、一生懸命学んでくれている、そのような選手に教えることができるのは本当にうれしいことです。2人の成功を祈ります。頑張っていきましょう!」

 渡辺均・ワタナベジム会長「短期間ですが、宇津木、横山はサラストレーナーの世界の技術と戦略を学んできてほしい、中島マネジャーは世界のボクシング事情を学んできてほしい」

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