Infoseek 楽天

ダルビッシュ98日ぶり登板、3失点も黒星免れる「球は良かったが力みすぎ。野球をやってて良かった」

スポーツ報知 2024年9月5日 15時10分

◆米大リーグ パドレス6x―5タイガース=延長10回=(4日・米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 パドレスのダルビッシュ有投手が4日(日本時間5日)、本拠のタイガース戦で5月29日マーリンズ戦以来の登板も3回2死までに3点を失って降板。野茂英雄投手に並ぶ日米通算201勝はお預けとなった。

 ダルビッシュの名前がアナウンスされてマウンドに上がった瞬間、地元ファンからの大歓声を受けた右腕。先頭のメドーズを捕邪飛、グリーンを空振り三振に仕留めるとガッツポーズが出た。ところが、3番ビアリングにカウント0―2と追い込みながら94・7マイル(約152キロ)の直球を左翼席に叩き込まれた。

 2回は四球と安打、さらに自らの暴投で二、三塁の危機を背負う。1死後ディングラーの遊ゴロで三塁走者が生還し2点目。3回にもキースの右前適時打を許して3点目。ここでシルト監督が交代を告げた。98日ぶりのメジャーのマウンドは63球を投げ、2回2/3を4安打4奪三振3失点となった。

 試合は5点のビハインドをはね返したパドレスが延長10回、復帰したばかりのタティスの左前安打で今季9度目のサヨナラ勝ち。首位ドジャースとのゲーム差を4・5に詰めた。

 劇的勝利に興奮さめやらぬダルビッシュは「結果的にサヨナラ勝ちしたのでいい一日でした。久しぶりの登板でファンからの声援を受けて、きょうは本当に野球をやってきて良かったと思いました。(ピッチングは)ブルペンでは良かったんです。なぜかスプリングトレーニング初戦のような感じで気持ちが高ぶっていたのかも。球自体は良かったですがコントロールが、そこで苦しんだ。久しぶりのピッチクロックで時間を気にしてしまった。3回の降板はちょっとむかつきました」と振り返った。

 パドレスのシルト監督は「速球は楽に95マイル(約153キロ)が出ていたし、変化球も良かった。戻ってきて最初の試合というものは何かしら少し不足したり、少し多く出しすぎたりするものだ。彼は気分もいいし、体の感じもいいと言っていた。私は今日の彼の投球を見て、とても励まされた」と話した。

 ダルビッシュは5月19日ブレーブス戦で日米通算200勝を挙げたが、5月29日の登板後に左足股関節痛のため負傷者リスト(IL)入り。また、7月6日には家族の事情により制限リストに入っていた。長期離脱となっていたが、8月23日に本拠地サンディエゴでチームに再合流して、この日のマウンドに備えていた。

この記事の関連ニュース