俳優の今井悠貴(25)が、NHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜・前8時)でサックスに熱中するヒロインのおい、猪爪直治(いのつめ・なおはる)を演じ注目されている。このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、3歳で子役デビューして以来、芸歴23年目にして実現した悲願の朝ドラ出演について語った。
物語が後半に差し掛かった8月12日放送分から「ふたたびの東京編」がスタート。主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)の親友で義理の姉になった花江(森田望智)の次男・直治役として今井が登場した。「ずっと朝ドラに出たいと思っていたんです。なかなか縁がなくて『朝っぽくない顔なのかな?』と悩んでいたので、実現してうれしいです。おばあちゃんが喜んでくれました」と声を弾ませた。
祖父・直言(岡部たかし)、父・直道(上川周作)の後を継ぐ猪爪家の男であることを意識した。「米津玄師さんのオープニング曲『さよーならまたいつか!』にも『100年先でまた会いましょう』という歌詞がありますよね。残したことや、思いが次の世代につながっていくのが、作品のテーマだと思うんです。僕を通して、おじいちゃん(岡部)、お父さん(上川)を感じさせたいなと思いました」
一日4時間の猛練習を1週間続けてサックスを習得した。「『この音を出すには、この指』ということを必死に覚えました。本番では80年ほど前のヴィンテージのサックスなので、コツをつかむのが難しかったです」。直治は陽気なキャラクターで、家族に「聴いてくれ」と言ってサックスを吹こうとするのに、みんないなくなり、一人で吹くことも。「オチに使われる場面もあるので、笑ってもらえたら、うれしいです」と呼びかけた。(有野 博幸)
〇…今井は12日発売のサックス専門誌「サックス・ワールド」(シンコーミュージック)の表紙で「虎に翼」で父親・直道を演じた上川と“親子共演”した。「僕が直治として出た時には、お父さん(直道)は亡くなっていたので、雑誌だけの特別な共演です」。編集長が、今井が20年に主演したドラマ「ハイポジ 1986年、二度目の青春。」の大ファンだったこともあり、夢の共演が実現した。
◆今井 悠貴(いまい・ゆうき)
▼生まれ 1998年12月30日、島根県生まれ。25歳
▼経歴 3歳で子役デビューして2005年のドラマ「ごくせん」(日本テレビ)、11年の映画「白夜行」、18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」などに出演。20年の「ハイポジ 1986年、二度目の青春。」(テレビ大阪・BSテレ東)でドラマ初主演
▼理想の俳優像 「無色透明。常にフラットにどんな役にもなれる俳優でありたい」
▼仕事終わりの楽しみ 「串カツ田中」の串カツが大好物
▼趣味 海釣りが好きで、釣った魚は自分でさばく
▼身長 172センチ
▼血液型 A