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久保建英、得点以上に目立った黒子役のプレー「大人になったっていうのが1つ…」“久保節”で理由を説明

スポーツ報知 2024年9月5日 23時34分

◆北中米W杯アジア最終予選 第1戦 日本7―0中国(5日・埼玉スタジアム)

 FIFAランク18位の日本が同87位の中国とホームで対戦。7―0で勝利し、過去2大会は敗れている最終予選初戦を白星で飾った。久保建英が後半アディショナルタイムに締めくくりの7点目。前半12分にCKで遠藤航の先制点、後半32分には伊東純也のゴールをお膳立てするなど主役も脇役もこなす活躍を見せた。

 勝利は決定的だったが久保は狙っていた。後半アディショナルタイム。伊東のパスをゴール正面で受けると左足を振り抜きゴールに突き刺した。「途中から得点の掲示板みたいなやつ、あれ、俺の名前ないなって。(笑い)最後はよかったです」とおどけた。「伊東選手も本当だったら打とうと思ってたけどみたいな、タケだからって言ってくれたんで、そこはうれしかったですね」と信頼関係で生まれた得点だと力説した。

 得点以上に黒子役での奮闘が目立った。所属するRソシエダードでは最近見られないCKで遠藤の先制点をアシスト。「監督がね、見てくれたらいいですけどね(笑い)」と振り返った。その後も幅広いポジションどりで優位に試合を進めた。「もう大人になったっていうのが1つ、やっぱり余裕もあるので、特に僕が、僕が、僕がが全てじゃないですし、あくまでもチームスポーツなんで、一番僕がやっぱりいろんな選手の良さを出そうっていうのを、今回は今日の試合に限ってですけど、意識しました」とあえて泥臭い役回りを選んだ。その真意をこう明かした。

 「内心は全然俺が俺がですけど、俺が俺がが正解じゃない時もあるんで、それはやっぱりチームが勝つために何が最適解かっていう。僕が考えたのが最適解じゃない時ももちろんありますけど、できるだけ僕が最適解だと思うプレイをいつもするようにはしてます」。余裕があるのは「代表に慣れてきたっていうのと、あとは、みんなギラギラしてるので、そのギラギラをうまくまとめるじゃないですけど、みんなのギラギラがいい方向に行くようにってというのは、僕もめちゃくちゃギラギラしてますけど、みんなこれからの、僕も含めですけど、これからの伸びしろがある選手たちだらけなので、一緒にやってて楽しいっていうのもあります」とフル代表の常連になった貫禄が余裕につながっていると力説。「(人生2周目?)一度きりなんで。逆に一度きりだからこそ、人生はね、面白いじゃんじゃないですかね」と“久保節”で締めくくった。

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