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【Uー18】パキスタン代表の三沢高 ジャン・ハスネン投手が侍ナインと笑顔で打撃特訓

スポーツ報知 2024年9月6日 10時44分

 【台北(台湾)5日=加藤弘士】野球のU―18アジア選手権のパキスタン代表で、三沢(青森)のジャン・ハスネン投手(3年)が高校日本代表の練習に参加。「MISAWA」のユニホームで侍ナインと交流した。

 強烈な弾道に日本代表の選手たちが驚嘆した。「エグッ!」。フリー打撃に臨んだジャンは、170センチ、103キロの肉体から木製バットで左にサク越えをかっ飛ばした。高校日本代表の小倉全由監督(67)とはマンツーマンで打撃特訓。打撃を称賛され、最高の笑顔を見せた。「トップレベルの選手と同じ場で練習できて、刺激をもらいました」

 両親はパキスタン人。小4から青森に住み、現在もおいらせ町から三沢に通う。今夏の青森大会では「4番・投手」を務めたが、2回戦で弘前学院聖愛に敗れ、甲子園行きは果たせなかった。パキスタン代表に初選出され、今大会にかけていたが、同国の国内選手は政治的な理由で、外交関係のない台湾への渡航を止められた。日本、米国、カナダから来たメンバー5人のみしか集まらず、棄権を余儀なくされた。

 失意のジャンへ日本代表からの粋な計らい。間木歩主将(報徳学園3年)からは日本代表の帽子を贈られ、言った。「本当にありがたい。みんなに自慢します」。

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