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ラグビー埼玉、3季ぶりVへ始動 野口竜司「歴史を積み上げたい」堀江翔太・内田啓介は引退、松田力也は移籍

スポーツ報知 2024年9月6日 22時28分

 ラグビー・リーグワン1部で3季ぶりの王座奪還に挑む埼玉(旧パナソニック)は6日、熊谷市内のグラウンドで練習を行った。チームは2024―25シーズンに向け、8月26日から本格始動。FB野口竜司が取材に応じ「ラグビーにもう一回慣れながら、チームの動きを再確認しながら。徐々にいい形で出来ているかな」と、スタートの感触を語った。

 埼玉は昨季、レギュラーシーズンを全勝で駆けながら決勝でBL東京(旧東芝)に20―24で競り負け、準優勝。2季連続で決勝で悔し涙をのんだ。「最後つかみ取れなかった部分はちょっとしたミスや、最後のフィニッシュのところ。最後まで取り切るところを練習からしっかりしていこう、とチームとして話した」と野口。自身はシーズン終了後、日本代表のバックアップメンバーに入ったこともありほぼ無休でトレーニング。シーズン中に負傷した左肘も快方に向かい「体を大きくして、体の使い方もやって。一対一で今までは横の動きが多かったけど、縦にもいけるように。コンタクトの部分をやっている」と明かした。

 チームは昨季限りで、フッカー堀江翔太氏とSH内田啓介氏の日本代表経験者が引退。野口は「精神的支柱的な人たちがいなくなったのはある」としつつ「若い選手も育っている。もう一度優勝して、歴史を積み上げていきたい」と中堅として覚悟も秘める。グラウンドの最後方からチームの攻撃を担う29歳。「コミュニケーションを取って、自分が先輩方に教えてもらったことや試合に出て感じた事は、伝えていけたら」とした。

 現役ではSO松田力也が今季、トヨタに移籍。共にチームの攻撃を導いてきた司令塔が、今度はライバルとなる。「楽しみではある。(松田は)色んなところが見えているし、自分もFBでそういう選手と戦うのは刺激になる」と、グラウンド上での再会を心待ちにする野口。ただチームとしては、V奪還に燃える。「リーグ戦から圧倒的に勝って積み重ねて、次はファイナルまで落とさずやっていきたい」と、12月21日の開幕節、東京SG戦を見据えた。

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