◆JERAセ・リーグ 広島―中日(7日・マツダスタジアム)
広島は、坂倉将吾捕手の一発で5試合ぶりの先制に成功した。「5番・一塁」で先発出場。4回2死無走者から右翼席にチーム単独最多となる10号ソロをたたきこんだ。
「(九里)亜蓮さんが頑張っている。先に点を取ることができて良かったです」
直近4戦すべて2回までに先制を許す苦しい展開で今季4度目の4連敗。前夜は今季19度目の完封負け。その重苦しい空気を、確信歩きの一振りで吹き飛ばした。2回1死二塁、3回無死二塁と好機をつくりながら、無得点に終わっていた。
先発・九里は3回まで5奪三振で無安打の完全投球。4回は1死から福永に初安打となる左前打を浴び、その後に暴投で1死二塁のピンチを背負い、川越の一ゴロで2死三塁。前夜に先制決勝2ランを放った4番・細川は2打席連続の三振に仕留め、激しくおたけび。その気迫に坂倉が応えた。
坂倉は8月、月間打率3割6分8厘の好成績を残しながら、9月はこの試合前まで5試合で1割5分8厘にとどまっていた。21年から4年連続となる2ケタ本塁打にも乗せた。