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【阪神】才木浩人、自己最多12勝 あるぞ逆転での投手4冠「一試合一試合が勝負」

スポーツ報知 2024年9月8日 5時0分

◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―6阪神(7日・神宮)

 神宮の杜(もり)に成長の跡を刻んだ。4点リードの6回2死二塁。阪神・才木浩人投手(25)は山田を右飛に抑え、安どの表情を浮かべた。6回8安打無失点。自己最多を更新する12勝目を挙げた。「追い込んでから決めきれなかった」と反省したが、8年目で初のシーズン規定投球回に到達。リーグ最多の巨人・菅野と1勝差に詰めた。

 過去、神宮の先発は通算4戦3敗で防御率7・41。今季も2戦で防御率4・50と苦手にしていたが、再三のピンチを乗り越え、110球の力投だった。「ゼロでいけたのは良かった」。球宴明けは4連勝で同球場では初白星。岡田監督は「5回で代えてもいいけど、ビーズリーと違うから才木は。5回で勝ち投手はあかん。勝ち頭やからな」と、全幅の信頼を口にした。

 豪快な投球が光る大型右腕だが、私生活は繊細。シーズンを通してローテーションを守り抜くため、疲労への対策は抜かりない。契約するトレーナーのアドバイスで「塩」にこだわる。ピンク色が特徴的な13種類のミネラルが含まれた「リコエンザイムビオソルト」を料理に使用。一般的な塩と比べて価格は約7倍だが、効果は絶大だという。右腕は「今年は疲労を感じづらくなった。食事の面ですごく良くなっている」と明かす。他にも長風呂や半身浴…。確立されたルーチンが飛躍の一助となった。

 チームは今季3度目の5連勝で同最多タイの貯金8。首位と2・5ゲーム差は変わらず、ヤクルト戦は2年連続の勝ち越しを決めた。才木の次回登板は14日の広島戦(甲子園)となる見込み。Vを争うライバルとの直接対決を託される。「一試合一試合が勝負。自分のピッチングができるように」。勝利数、防御率、奪三振、勝率はいずれもリーグ3位以内。投手4冠も夢ではない右腕には、まだ大仕事が残っている。(直川 響)

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