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【高校野球】磐田農が22年ぶりの静岡県大会切符…敗者復活戦で浜北西に逆転サヨナラ勝ち

スポーツ報知 2024年9月8日 8時46分

◇高校野球 静岡県秋季大会 ▽敗者復活戦 磐田農3-2浜北西(7日・磐田)

 敗者復活戦と上位決定戦の計13試合が行われ、県大会に出場する40校が出そろった。磐田農は浜北西に延長10回タイブレークの末、3―2で逆転サヨナラ勝ち。22年ぶりの県大会出場を決めた。浜松大平台は磐田西に13―3で7回コールド勝ちし、初の県切符。8日に残り上位決定戦5試合を行い、9日に抽選会が行われる。

  右手でガッツポーズをしながら、歓喜の輪に加わった。1点を追う延長10回2死二、三塁。磐田農の堀内太琥(たいく)左翼手(2年)が甘く入った初球スライダーを左中間へはじき返した。逆転サヨナラ2点二塁打に「うれしくて舞い上がっちゃいました。今までで一番うれしかった」。中学1年生から野球を始め、初となるサヨナラ打で、22年ぶり県切符をつかんだ。

 最後は自分を信じた。最終打席まで4打数無安打。いずれも相手投手のスライダーに苦しめられていた。杉本進監督(28)も「普段は打線の中心。顔が暗かった」と試合中の様子を明かした。だが「最後は自分らしくどんどん振っていこう」と切り替えた。部員は13人で2年生は堀内を含めて4人のみ。14日に開幕する県大会へ向け「強い高校とやっても積極的なプレーをしていきたい」と堀内。持ち味を発揮して打線を引っ張る。

 ○…浜松太平台は磐田西に13-3(7回コールド)。創部18年目で秋は初めて県へ駒を進めた。浜松城南と合併した前身の農業経営を含め創部119年目での快挙。昨年4月に就任した直井勇人監督も「歴史をつないでくれた。多くの人の思いが結実した」と感無量。12安打13得点。中でも2番の鈴木峰正(ほうせい)三塁手(1年)が4打数4安打3打点、四球も選び全5打席で出塁し「こんな活躍したのは記憶上初めて」。これまで2試合無安打からの復調に声を高ぶらせると「好調を維持して、貢献していきたい」と決意を固くした。

 ○…天竜は遠江総合に11-0(6回コールド)。殿村虹太投手(2年)が6回を投げ4安打無失点。「周りの守備も良かったのでテンポ良く投げられた」。11得点の援護もあり6回コールド勝ちし、表情を緩めた。今夏、右腕は初戦で大量失点して散った。秋に向けて磨いてきた制球力が向上し、コースを突く投球ができたことに笑顔を見せた。スタメン9人中8人が夏を経験したチームを引っ張るためにも新エースが成長を続けていく。

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