◆近畿学生秋季リーグ戦 第2節2回戦 奈良学園大6―1大阪観光大(8日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
奈良学園大・松林克真(3年=履正社)が「5番・三塁」で先発出場し、決勝打を含む3安打2打点の活躍を見せた。大阪観光大に連勝し、勝ち点を獲得した。
2回に内野安打を放ち迎えた1―1の3回1死二、三塁の第2打席。4球目にエンドランを仕掛けたが、ワンバウンドのボールに空振りし、三塁走者が憤死した。それでも「ワンバウンドした球だったので切り替えて、自分が、かえすしかないと思って打席に立ちました」と6球目を崩されながら右前に運び、勝ち越し打。8回1死一、三塁からは左翼フェンス上部直撃の適時打も放ち、2打点目を記録するなど、勝負強さと185センチ、95キロの体格からなるパワーを見せつけた。
松林は高校時代、履正社(大阪)で主将を務めた。3年の夏、同球場で興国に4―5でサヨナラ負け。甲子園出場がかなわないまま、高校野球生活が終わった。「この大学に来てリーグ戦で(同球場を)結構使うので、苦い思い出を優勝で塗り替えられるように。優勝へ向けて一戦一戦頑張ります」。20年秋以来のリーグ優勝へチームをけん引する。