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大関復帰を目指す貴景勝は初日黒星「自分の相撲を取りたかったけど…」 黒星発進から返り咲いた例は過去になし

スポーツ報知 2024年9月8日 19時59分

◆大相撲 ▽秋場所初日(8日、東京・両国国技館)

 1場所での大関復帰を目指す関脇・貴景勝(常盤山)は黒星発進となった。東前頭3枚目・御嶽海(出羽海)を相手に、立ち合いから低く頭でぶつかったが、押し込むことはできず。右差しを許すと一気に後退し、力なく土俵を割った。支度部屋では言葉少なく「自分の相撲を取りたかったけど…また集中していきたい」と振り返った。

 10勝すれば大関復帰となる現行制度になった1969年名古屋場所以降、特例復帰を果たしたのは自身を含めて過去7例あるが、いずれも白星発進。初日黒星から返り咲いた例はない。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)も「(ぶっつけ本番で)どれだけ相撲勘が戻ってくるか、序盤戦で自分の相撲を取れたら乗ってくる」と序盤戦をキーポイントに挙げており、大関復帰へ暗雲漂う初日となった。

 幕内後半の粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「根がなくなっている。最近の相撲を見ると、当たるだけだからね」と奮起を促した。

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