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佐々木朗希、課題克服へサイ・ヤング賞左腕の秘技を習得中 5回7安打3失点も8勝目

スポーツ報知 2024年9月9日 5時0分

◆パ・リーグ ロッテ9―5楽天(8日・ZOZOマリン)

 ロッテの佐々木朗希投手(22)が、苦しみながら昨季を上回る8勝目を手にした。初回から制球が定まらず最速は159キロで5回7安打3失点。逆転を許して降板を告げられたが、5試合連続3得点以下だった打線が直後に一挙4点を奪って白星が舞い込み、「逆転を許した形の降板なので反省しないとダメ。勝ちは野手が打ってくれたからというだけ」と味方に感謝した。

 5回先頭の小郷には安打を許すと、初球に決められたこの日2個目の二盗が逆転のきっかけとなった。一塁へのけん制球は一度もなく、計3盗塁と足でかき乱されたが「ランナーをためて大事なところで1本打たれた印象が強い」と悔しさをにじませた。

 課題克服に取り組んでいる。15年サイ・ヤング賞の新助っ人カイケルは、200投球回に到達した14年に1盗塁しか許さなかった実績を持つ。メジャー13年で10盗塁以上された年がないという技術を誇る左腕に、朗希は6日の練習で質問して“走らせない技術”を吸収。カイケルは「走者をどうくぎ付けにするかを話した。セット時の手首の動きなどね。癖を見て走ってくる走者は多い」と明かした。

 CSを争う4位・楽天との4連戦を2勝2敗で乗り切り、再び2・5差に引き離した。この日はメジャー6球団が視察し、DバックスはM・ヘイゼンGMも訪れた。「残りも短いので、今から劇的に変わることはないと思うけど、なるべくいい感覚を見つけながら、前回よりもいいものになるようにやるしかない」と佐々木。世界から注目を浴びる中、まずは2年連続のCS進出へベストを尽くす。(竹内 夏紀)

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