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町田の40歳FW中島裕希が459日ぶりゴール 大型補強で出番失ったベテランが技ありの今季初得点

スポーツ報知 2024年9月8日 21時46分

◆YBCルヴァン杯▽準々決勝第2戦 町田2―0新潟【2戦合計2―5】(8日・町田GIONスタジアム)

 町田は新潟とのホームの第2戦に2―0と勝利したが、アウェーでの0―5の大敗が響き、2戦合計2―5で初のベスト4入りを逃した。0―0の前半40分、在籍9年目のチーム最年長・40歳FW中島裕希の公式戦459日ぶりとなる今季初ゴールで先制。さらに同45分にはMF下田北斗が決め、2―0としてハーフタイムへ。後半も圧力をかけ続けたが得点を奪うことはできず、ベスト4進出はならなかった。

 2トップの一角として今季初先発したベテランが、チームをよみがえらせた。新潟のビルドアップを、最前線からの積極的なハイプレスで制限。「疲れました。でもうまくプレスがかかって、相手を蹴らせてショートカウンター、という形からチャンスが作れた」と語ったように、町田らしいサッカーで新潟に対抗した。前半40分には、MFナサンホのパスを振り向きざまに右足でシュートし、相手DFの股を抜いてゴール左にねじ込む技ありのゴール。「練習でやっていた感覚があったので、振ってみようかなと」と先制点でチームを鼓舞した。

 今季大型補強を敢行し、初のJ1で優勝争いを繰り広げるチームの中で、リーグ戦の出場機会はここまで1試合のみ。黒田剛監督は「彼(中島)がトレーニングから献身的にやってきたところと、(0―5と敗れたアウェーの)新潟戦でも(途中出場した)最後10、15分でみんなを奮起させてくれたので、(この試合は)スタメンでいこうと。彼が(守備の)スイッチを入れることでみんながうまく連動し、我々の意図するプレスからの攻撃がかなりできた」と評価した。

 後半10分に途中交代したが、勝利に貢献した中島。ルヴァン杯は敗退となったが「(J1)リーグは優勝できるチャンスがあると思うので、そこに全集中して。町田らしさは取り戻せたと思うし、この試合がチームをひとつにするきっかけになったと思う」。14日のアウェー福岡戦から再開するリーグ戦の残り9試合に、全てをぶつける覚悟を示した。

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