◆テニス 全米オープン 最終日(8日、ニューヨーク・ナショナルテニスセンター)
大会最終日は男子シングルス決勝が行われ、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が、第12シードのテーラー・フリッツ(米国)に6―3、6―4、7―5でストレート勝ちし、大会初優勝。イタリア人初の快挙となった。優勝賞金360万ドル(約5億1千万円)を獲得。4大大会では24年全豪以来、2勝目を挙げた。
シナーは2―0で迎えた第3セット、3―5から4ゲームを連取。2時間16分の戦いを制し、勝利を決めると両手を大きく広げた。シナーはこの試合、第1サーブからの得点率が第2、3セットともに100%だった。
表彰式でのインタビューでは「このタイトルを取れたことはすごく意味がある。私はテニスが大好きで、こういう時のために練習している。わたしの叔母が体調を崩しているので、この勝利をささげたい。こういう瞬間を大好きな人と分かち合えることを幸せだと思っている。自分の力を信じることが大事。今後もっと自分は伸びると信じている。今までやってきたこと、今後やっていくことに誇りを感じられるように生きていきたい」と語った。
2024年の4大大会は、全豪と全米がシナー、全仏とウィンブルドンはカルロス・アルカラス(スペイン)が制した。4大大会の優勝者にビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)の名前がなかったのは22年ぶりとなった。