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B2ベルテックス静岡が富山に雪辱…新加入の増田啓介が12得点、7リバウンド…森高大HC対外試合初勝利

スポーツ報知 2024年9月9日 9時32分

◆バスケットボール◇プレシーズンゲーム第2日 ベルテックス静岡89-77富山

 B2ベルテックス静岡が前日敗れたB2富山に89―77で雪辱を果たした。焼津市出身で、B1川崎から新加入した増田啓介(26)が12得点、7リバウンドと攻守に貢献して地元ファンに存在をアピール。今季から就任した森高大(たかひろ)ヘッドコーチ(HC、35)に対外試合初勝利をプレゼントした。

 新生ベルテックスが“今季初勝利”を挙げた。昨季B1に所属した富山に12点差をつけて前日のリベンジを果たした。昨季までB1のA東京でアシスタントコーチなどを務め、今季からHCとして初めてチームを指揮する森HCは「ひとつ勝ってホッとしている。プレシーズンとはいえブースターと喜びを共有できて良かった」と、安堵(あんど)の表情。1251人が集結したアリーナとの一体感に浸った。

 静岡生まれの新戦力が、攻守で存在感を見せつけた。194センチの増田がチーム日本人最多となる12得点の活躍。第4クオーターの2分過ぎに一時は6点差と迫られながらも、3点シュートをねじ込んで突き放した。「きょうはスタートからディフェンスの強度が高く、自分たちの流れで攻撃できる時間帯が多かった」と、胸を張った。

 森HCが陰の殊勲者として増田を指名した。「得点だけでなく、ヘルプポジションにいてくれたり、ビッグマンのところのリバウンドへの寄りとか、スタッツに表れないところでの貢献が大きい」と、絶賛。増田自身も「リバウンドは自分の武器。今後も積極的に絡んでいきたい」と、話した。

 通常2日連続となるリーグ戦を見据えて、今回は今季初めて連戦を組んだ。増田も「(72―80で)負けた次の日が大事」と言うように、昨季B1の強豪相手に連敗しなかったことは価値がある。前日42―41と互角だったリバウンド数も、この日は48―31と圧倒した。

 21日には今季初の公式戦となる天皇杯2次ラウンドでB1群馬と対戦する。来月5日にはリーグ開幕を控える。本格的なシーズンインに向けて、着実に形は整いつつある。(塩沢 武士)

 〇…静岡市出身のPG鍋田隆征(23)=静岡学園高出=が、初のプレシーズンゲームの2連戦を振り返った。「大事な場面でミスもあったけど、ピックからいいパスも出せた」。エースPGの岡田雄三(28)がコンディション調整で欠場する中、同じ大卒新人の陳岡燈生(23)と司令塔の役割を果たした2人に、指揮官は「昨季B1の富山相手にいい勉強になったと思う」と、話した。

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