シャンソン歌手のクミコが、８日放送のＢＳテレ東「演歌の花道」（日曜・後９時）に出演し、「愛の讃歌」を披露した。昭和の洋風民家をほうふつとさせるセットで、意中の相手に届ける様に、歌詞に感情を乗せて情感たっぷりに歌い上げた。
クミコは今年７月に、越路吹雪さんの代表曲「愛の讃歌」や「アプレ・トワ」、シャルル・アズナヴールの世界的ヒット曲「帰り来ぬ青春」などを新録した新アルバム「私の好きなシャンソンＶｏｌ．２～シャンソンティックな歌たち～」発売した。「愛の讃歌」は、パリ五輪開会式で、難病「スティッフパーソン症候群」から２年ぶりの復帰ステージとなった歌手のセリーヌ・ディオンがエッフェル塔から熱唱したことでも注目を集めた。
２０２４年は、越路さん生誕１００年という記念の年。彼女のマネージャーでもあった岩谷時子さんにより訳詞された「愛の讃歌」が日本では有名だが、レコード初録音をしてから、今年でちょうど７０年となる。原曲と異なる「日本人に共感できる独自の訳詞」は多くの人に愛され、日本で歌い継がれる名曲となっている。越路さんが日本に伝え広めたシャンソンは「ニッポン・シャンソン」という新たな音楽のジャンルを生み出し、クミコが継承をしている。
クミコは１０月２３日にシャンソンの豪華アーティスト陣が集う「ニッポン・シャンソン・フェスティバル２０２４」（東京国際フォーラム・ホールＣ）に出演する。同コンサートでも「愛の讃歌」を披露する予定だ。ほかに松田美由紀、松村雄基、安蘭けい、ＬＥ ＶＥＬＶＥＴＳ日野真一郎、ア・ラ・シャンソン、レジョン・ルイが出演する。
クミコは今秋全国でコンサートを開催。１０月１２日に神戸朝日ホール、１１月９日に名古屋・Ｎｉｔｅｒｒａ日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、１１月１６日に仙台・誰も知らない劇場、１１月２６日に札幌・カナモトホールなどの公演も予定している。