◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）１０回戦 ジョンリール・カシメロ―サウル・サンチェス（１０月１３日、神奈川・横浜武道館）
トレジャーボクシングプロモーションは９日、都内で１０月１３日、神奈川・横浜武道館で行う興行の会見を行った。メインでは元世界３階級制覇王者ジョンリール・カシメロ（フィリピン）がＷＢＯ世界バンタム級（５３・５キロ以下）８位、ＷＢＣ１１位のサウル・サンチェス（米国）と対戦する。
オンライン取材に応じたカシメロは４階級制覇を目指し、現在、スーパーバンタム級でＷＢＯ世界５位、ＷＢＣ同８位、ＩＢＦ同１１位にランクされる。３日の世界４団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥（大橋）とＴＪ・ドヘニー（アイルランド）の試合について「あの試合じゃ眠たくなってしまう」とバッサリ。ドヘニーのパワー不足を指摘した。その上で今回のサンチェス戦で「今回の試合で自分の力をお目にかける。眠くなるような試合はしない」と自信たっぷりに語り、勝って尚弥への挑戦権を得たい意向を口にした。
プロモートする元ＷＢＯ世界スーパーフェザー級（５８・９キロ以下）王者であるＴＢプロモーションの伊藤雅雪ＣＥＯも「井上尚弥選手と来年１年を考えたら、どこかでカシメロとの対戦もありなんじゃないかと思う」と期待。カシメロはＷＢＯ世界バンタム級王者だった２０年４月、米ネバダ州ラスベガスでＷＢＡスーパー＆ＩＢＦ世界同級統一王者だった尚弥と３団体統一世界戦を行う予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で延期された。その後も結局、対戦は実現していない。
戦績は３５歳のカシメロが３３勝（２２ＫＯ）４敗１分け１無効試合、２７歳のサンチェスが２１勝（１２ＫＯ）３敗。