◆東都大学秋季リーグ戦第１週第１日▽亜大３―２東農大（９日・神宮）
亜大が東農大に先勝した。２―２で同点の９回１死三塁、５０メートル５秒８というチーム１の俊足で１番を務める・杉山駿中堅手（３年＝西京）が左前に決勝打を放ち、決着を付けた。先発の北嶋洸太投手（４年＝駒大苫小牧）が５回途中２失点で降板したが、中継ぎ陣が無失点リレーでつないだ。
薄暗くなってきた外野に、白球が転がった。待望の勝ち越し点が入り、杉山は一塁ベース上でガッツポーズを振り下ろして喜びを爆発させた。「ほっとしました」。苦手だという笑顔が自然と輝いた。
相手投手が代わった直後だった。「ピッチャーが代わっての自分。球種はわかっていたんですけど、とりあえず気持ちで負けないように。絶対自分がつなぐ気持ちで立っていました」。直球攻めをされたが、つまらないように意識。持ち味だという瞬発力でインコースのストレートに反応した。
春のリーグを終え、夏の期間はバッティングに注力。「しっかり振り込んで力負けしないように。疲れてきても適当に打つのではなくて強い打球がいくように」と心がけ練習してきた成果が最高の場面で結果に表れた。「このままの勢いで明日もみんなでつないでいけるように頑張っていきたい」。３年生のリードオフマンの一打で亜大秋リーグの幕が開けた。