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藤波辰爾が明かす「小林邦昭さん」ニックネーム「サンペイちゃん」秘話…「豊登さんが付けた」

スポーツ報知 2024年9月10日 11時31分

 「虎ハンター」の異名で新日本プロレス、全日本プロレスのジュニアヘビー級で活躍した元プロレスラーの小林邦昭さんが亡くなった。68歳だった。

 新日本プロレスの先輩で「ドラディション」の藤波辰爾は「彼は、ちょうど新日本プロレスが旗揚げした1972年に入門してきました。昨年は木戸修さんが亡くなり、草創期のメンバーがいなくなって寂しくて言葉もないです」と声を落とした。

 小林さんの印象を「僕と同じで格闘技の経験がなくプロレス界へ入ってきたんですが練習はまじめで熱心。性格は派手じゃなくて地味でシャイな男でした」と振り返った。

 タイガーマスクとの激闘で一気にスターダムに乗ったが、覆面を破るなどの反則攻撃に藤波は「彼の性格から言えば、あんなことができる男じゃなかった。ただ、あの時は積極的に動いて『小林にもこんな一面があるのか』と驚いた思い出があります」と回想した。

 藤波と小林さんとの対決と言えば、1984年4月19日、蔵前国技館での「正規軍vs維新軍」5対5柔道マッチが思い出される。この時、両者は先鋒で対戦した。「非常に動きが軽快ですばらしい選手でした」と藤波は40年前の一騎打ちを思い出した。

 小林さんは、道場で作る「ちゃんこ」は絶品で誰もが絶賛したという。さらに「サンペイちゃん」のニックネームでレスラー仲間から親しまれた。藤波によると名付け親は、旗揚げした72年当時、参戦していた豊登さんだったという。「豊登さんが歌舞伎か時代劇に出ている『三平』っていう役者か役名か忘れましたが、それに似ているっていうので付けたはずです。落語家の『林家三平』さんが由来じゃないんです」と秘話を明かした。

 アントニオ猪木さん、山本小鉄さん、柴田勝久さん、木戸修さん、荒川真さん…新日本プロレスを支えた草創期のメンバーが鬼籍に入る現実。藤波は「北沢(幹之)さんもお元気なので、何とか僕も頑張って、みなさんの思いをリングで伝えていきます」と決意していた。

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