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「#RIP dad(お父さん、安らかに)」ダース・ベイダー声優死去に“息子”マーク・ハミルが追悼

スポーツ報知 2024年9月11日 6時0分

 世界的大ヒット映画「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーの声を演じた米国の俳優ジェームズ・アール・ジョーンズさんが9日、東部ニューヨーク州の自宅で死去した。93歳。米メディアが伝えた。死因は公表されていない。

 重厚感のある不気味なベイダーの声で、世界中のファンから親しまれたレジェンドが天国へと旅立った。実際のベイダーを演じたのは英俳優デビッド・プラウズさん(20年死去、享年85)だが、映画界を代表するアンチヒーローとして見る者を震え上がらせたバリトンの声は1977年「スター・ウォーズ」から2022年「オビ=ワン・ケノービ」まで45年にわたりジョーンズさんが担当してきた。

 ジョーンズさんの訃報を受け、同シリーズ生みの親のジョージ・ルーカス監督は、同作公式サイトで「すべての役に深みと誠実さと意味を与えました」と功績を称賛。ベイダーが息子のルーク・スカイウォーカーに「I am your father.(私がお前の父親だ)」と明かすセリフは、映画史に残る名場面として知られる。ルークを演じた俳優マーク・ハミル(72)は、自身のXで「#RIP dad(お父さん、安らかに)」と追悼した。

 ジェームズさんは黒人俳優の先駆けとして、核戦争を描いたスタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」(64年)や「星の王子ニューヨークへ行く」(88年)などに出演。ディズニー映画「ライオン・キング」では、主人公シンバの父ムファサの声を演じた。

 ブロードウェーの舞台でも活躍し、米演劇界最高の栄誉トニー賞を特別功労賞を含め3回受賞。テレビ界の優秀作品に贈られるエミー賞も2回受賞した。さらに、オーディオブックへの出演でグラミー賞、2011年にはアカデミー名誉賞を贈られ、テレビ、音楽、映画、演劇の最高賞を受賞した数少ない“EGOT”(イーゴット)として知られていた。

 ◆ジェームズ・アール・ジョーンズ 1931年1月17日、米ミシシッピ州生まれ。幼少期に重度の吃音(きつおん)に悩まされ、やがて克服。64年に「博士の異常な愛情」で映画デビュー。69年に舞台「The Great White Hope」でトニー賞を受賞。翌年に同作の映画版「ボクサー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。主な出演作は「コナン・ザ・グレート」「フィールド・オブ・ドリームス」など。

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