◆JERAセ・リーグ 阪神7ー2DeNA(10日・甲子園)
6回の2者連続バスターには驚いた。無死一塁、バントを2度ファウルにした木浪のバスターは予想できたが、島田には犠打を指示すると思っていた。あの采配で流れが変わった。7回には渡辺に今季のチーム代打初本塁打が飛び出し、打つ手がことごとく的中した。岡田監督は笑いが止まらなかっただろう。
森下は怖い打者になった。7月に2軍へ降格した際は、岡田監督からアッパースイングの改善を求められていたが、レベルスイングで打とうという意識が強くなっている。球を捉える確率が高くなり、結果が出た打席はバットを下から振り上げていない。今は凡打に終わっても、打ちそうな雰囲気が出ている。
青柳は悪くはなかったが、まだ思ったところに投げられていない。ただ、白星が付いたのは次につながる。セ・リーグは最終盤までもつれる。今後の絶対に負けられないという登板で真価が問われる。(スポーツ報知評論家)