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山本由伸、右肩負傷から87日ぶり復帰で4回1失点8K 今永昇太と初の投げ合いで“圧投” 最速158キロ

スポーツ報知 2024年9月11日 12時9分

◆米大リーグ ドジャース―カブス(10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 右肩腱(けん)板損傷で60日間の負傷者リスト(IL)入りしていたドジャース・山本由伸投手(26)が10日(日本時間11日)、本拠地・カブス戦で87日ぶりのメジャー復帰。先発マウンドに上がり、4回3安打1失点8奪三振。50~60球の球数制限がつく中で4イニングを投げ切り、59球で予定通り降板した。

 初回は3者連続三振と抜群の立ち上がりを見せた。1球目は96・8マイル(約155・8キロ)直球でストライク。1番・ハップをカーブで空振り三振に斬ると、2番・スワンソンはスプリットで空振り三振。3番・鈴木との日本人対決では97・6マイル(約157・1キロ)直球で見逃し三振。初回にこの日最速の97・9マイル(約157・6キロ)を計測した。

 2回先頭の4番・ベリンジャーからはスプリットで空振り三振を奪い、4者連続三振のスタート。しかし、5番・パレデスに初安打となる左前打を許すなど2死一、二塁のピンチを背負うと、8番・クルーアームストロングは打ち取ったように見えたが、捕球の直前でバウンドが変わったのか、一塁・フリーマンがはじく間(記録は適時内野安打)に二塁走者が生還。先取点を献上した。

 味方が追いついた直後の3回は再び3者連続三振。1番・ハップをスプリットで空振り、2番・スワンソンを直球で見逃し、3番・鈴木はスプリットで空振り三振だった。4回は4番・ベリンジャーを遊ゴロ、5番・パレデスには中前打を許したが、6番・ブッシュを一ゴロ併殺に仕留めた。この回を投げ終わったところで、ベンチではロバーツ監督とハグ。打者15人から8奪三振と圧巻の内容だった。

 世界一を奪還した昨年3月のWBC日本代表で共闘したカブス・今永昇太投手(31)とは日米通じて初めての投げ合い。「すごくうれしく思いますし、自分は自分の投球がしっかりできるように落ち着いてプレーしたいと思います」と右腕は意気込んでいた。前回3日(同4日)の3A登板では2回で53球を投げて2安打2失点。“完全復活”はまだ少し先だが、今できるベストな投球を披露した。

 メジャー1年目の山本は6月15日(同16日)の本拠地・ロイヤルズ戦で2回緊急降板。約3か月のリハビリを懸命に行ってきた。ド軍の先発陣はグラスノー、カーショーら負傷者が続出しており、背番号18にかかる期待は大きい。「私たちが考えているのは(レギュラーシーズン中に)4試合に投げさせること。イニングを増やしていけば、その先の準備が整う」とロバーツ監督は話しており、10月のプレーオフに向けて“救世主”となれるか―。その可能性を証明した夜になった。

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