パリ五輪で新競技として行われたブレイキン日本代表の半井重幸（ダンサー名・ＳＨＩＧＥＫＩＸ、２２）＝第一生命保険＝が１１日までにスポーツ報知の取材に応じた。祭典の閉幕から１１日で１か月。開会式では日本選手団の旗手も務めた半井。「経験してよかったと思える大会でした」と、笑顔で語った。
女子では湯浅亜実（同・ＡＭＩ、２５）が金メダルを獲得するなど日本中を沸かせたブレイキン日本代表。半井は４位でメダルまであと一歩だった。ただ、国内の反響の大きさにはビックリ。「定食屋さんで、初めましての方から『感動したよ』と。声のかけられ方が変わった」と、白い歯をこぼす。
パリに向けては、２３年４月からパートナー契約を結ぶ味の素から栄養面でサポートを受け「動きの瞬発力、頭の回転などもレベルアップした」。食事方法なども工夫を重ね、ダンサーとして更なる進化を遂げている。ブレイキンは２０２８年ロス五輪は不採用だが、３２年ブリスベン大会での復活を願う半井。「ブレイキンには人生を変えるパワーがあると思っている。１人でも多くの人に『稲妻』を走らせたい。魅力を伝える、時代を作る先頭に立てたら」。ブレイキン界の旗振り役として、踊り続ける。