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4年目に初の1軍昇格で10勝&新人王 日本Sでは完投勝利 実働短くも鮮烈な働き

スポーツ報知 2024年9月12日 6時5分

 創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第91回は関本四十四。

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 実働こそ短かったが、鮮烈な働きをしたのが関本四十四だ。

 1949年5月1日生まれ、新潟県出身。糸魚川商工から67年ドラフト10位で入団。3年目まで1軍経験がなかったが、大柄な体を生かした伸びのある強いストレートが川上哲治監督の目に留まった。4年目の71年、背番号20を与えられ1軍に昇格すると、期待に応える活躍を見せた。

 開幕2戦目、4月11日の広島戦(後楽園)でリリーフ登板しプロ初勝利を飾ると、5月3日のヤクルト戦(後楽園)では初の完投勝利。ローテーションに定着し、10勝(11敗)、防御率2・14の成績で新人王となった。

 阪急との日本シリーズでは第2戦に先発するが1イニングで交代。中1日で第3戦にも先発。9回を1失点の好投を見せると、その裏、王貞治が山田久志から逆転サヨナラ3ランを放ち、完投勝利となった。

 72年は2勝、73年は4勝に終わるものの、74年には再び10勝を挙げ、2・28で最優秀防御率のタイトルも獲得した。

 75年は背番号が名前通りの「44」に変わるが0勝で太平洋、大洋へ移籍後、78年に引退。86~91、04~05年にコーチを務めた。

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