Infoseek 楽天

芸能界入りから半年足らずで「non―no」専属モデルに 佐藤和奏「めるるさんみたいに演技もモデルもバラエティーも」

スポーツ報知 2024年9月12日 10時0分

 タレントの佐藤和奏(わかな、18)が、活躍の幅を広げている。2023年11月の「ワタナベ次世代オーディション」を契機に芸能活動を始め、半年足らずでファッション誌「non―no」専属モデルに抜てきされた。上京してわずか4か月。ニューヒロインの素顔に迫った。

 感情に蓋をすることなく、佐藤の表情がコロコロと変わった。「今朝、撮影だったんですけど、左目が腫れちゃって」と頭を抱えたかと思えば、写真撮影では足を組み、「これは、際どいですかね? ズボンはいているから大丈夫じゃないですかね」と口を大きく開けて、ケラケラと笑った。

 「夢」への契機になったのは、小学5年生。チアダンスの全国大会に出場するため、初めて東京に。原宿の竹下通りでスカウトされた。「やっぱり、東京だねぇ。こんなこともあるんだね」。家族と笑い話にした。興味はあった。でも、自信がなかった。「当時はメガネだし、今日よりも目が開いてなかったですよ。もうブサイクで(笑い)」。1年後。再び竹下通りで声をかけられた。大阪在住を理由に断ったが、メガネからコンタクトに替え、以前より興味と自信も増していた。

 思い返すと、チアダンスを始めた理由も「(チアダンスコーナーがあった)女性ファッション誌に載りたい」という思いから。大阪でも「道端」や「阪急の地下」でスカウトされるようになった。ぼんやりとした「夢」への視界が開けていくような気がした。

 高校2年から現在所属する「ワタナベエンターテインメント」のスクールで演技やモデル業を学び、23年11月の「ワタナベ次世代オーディション」でフォトジェニック賞を受賞。芸能界入りを決断した。

 体育教師を目指して大学への進学も決まっていたが、白紙に。当然、家族は反対した。「大げんかしました(笑い)。大学は決まっていて。芸能活動は、どうなるか分からない。家族が言うことも分かるんですけど…」。ひと呼吸おいて言った。「私が曲げなかったから。やるからには、とことんやりたくて」。挑戦を決めた。

 4月に上京して、4か月がたった。初めての一人暮らしに、慣れない芸能活動。「お風呂掃除もだし、洗濯(物)もたまっていくし」。上京直後は、アイスクリーム店でアルバイトも。「楽しかったんですけど、たくさんのアイスクリームを乗せるキャンペーンをしていた時に腕が腱鞘(けんしょう)炎になってしまって。このままだと、右腕だけ太くなっちゃうと思って、やめちゃいました(笑い)」。モデルやタレント業の傍ら、演技、ダンス、バレエ、日本舞踊、発声など週に4日、レッスンに励む。

 支えは、大げんかした家族。「やっぱり家族ですからね。一人にちょっとずつ慣れてきていますけど、実際に会うとダメですね。あー、もう帰っちゃうのかーって」。5月頃には一人、部屋で毎日つぶやいた。「帰りたい、帰りたい」。かれるまで涙を流した後、自身で奮い立たせた。「自分でやると決断したことなので。やるしかない」

 力強く誓った「やる」の中身を聞くと、笑顔がはじけた。

 「全部やりたいですね、欲張りですけど。めるるさん(生見愛瑠)みたいに演技もモデルもバラエティーも。最近は、そのためにも特訓、特訓の日々という感じなんですね」。そう言って無邪気に笑った18歳のスマイルは、無限の可能性が秘められている。(田中 雄己)

 ◆佐藤 和奏(さとう・わかな)

 ▼生まれ 2006年1月25日、大阪府出身。18歳。

 ▼身長 165センチ

 ▼特技 チアダンス、ピアノ、生け花、水泳

 ▼名前の由来 父がトランペット奏者だったため。「私も吹奏楽部に入っていたんですよね。あー、久しぶりにドラムやりたい」

 ▼癖 おしゃべり。「緊張すると、おしゃべりになっちゃうんですよね。ほら、今も。最近では、昔から雑誌で見ていた(モデルの)林芽亜里ちゃんと撮影が一緒になった時は『あぁー』ってパニックになっちゃいましたね(笑い)」

この記事の関連ニュース