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【社会人野球】日本製紙石巻の新守護神に川合勇気が名乗り…日本選手権最終予選準決勝、決勝で最終回締める好投

スポーツ報知 2024年9月12日 10時17分

◆社会人野球日本選手権最終予選東北大会▽決勝 日本製紙石巻(宮城)7―2七十七銀行(宮城)(9日・仙台市民)

 9日に行われた社会人野球日本選手権最終予選東北大会決勝で、日本製紙石巻(宮城)が七十七銀行(宮城)に7―2で勝ち、7年ぶり3度目の本大会(10月29日から12日間、京セラドーム大阪)出場を決めた。準決勝、決勝と最終回を川合勇気投手(23=神奈川大)が締める好投。“新守護神”に名乗りを上げた。本大会には8月のJABA長野大会で優勝したTDK(秋田)も出場する。

 歓喜の輪の中心で、日本製紙石巻・川合は力強く右手を突き上げた。7―0で勝利した8日の準決勝・トヨタ自動車東日本(岩手)戦に続き、9回にマウンドに上がり無失点に抑えて“胴上げ投手”だ。「走者を出しても慌てず、(失点)ゼロに抑えることだけ考えた」と笑顔で振り返った。

 都市対抗予選や本大会では中継ぎ起用も、「短いイニングを任されるのは同じ。大学で後ろ(抑え)をやっていたのでそのときの経験が生きている」とクローザー役にもすぐに対応。最速148キロの直球やスライダーなど駆使しながら、「体格に合わない(182センチ、92キロ)と言われるんですけど…」と苦笑いしながら話した高い制球力を武器に、走者を出しながらも要所を締めて相手打線を封じ込んだ。

 「コントロールがいいし、起用で安定感もある」と伊藤大造監督(58)は起用の意図を説明。だが選手権に向けては「秋田(稜吾)も、星野(健太)もいる。調子次第ですね」と大会直前まで競わせていくと明言した。川合は「チームが勝てればいいのでこだわりはない。任されたら投げるだけです」と意気込んだ。都市対抗2回戦・NTT西日本戦(0●9)では10投手をつぎ込むなど、役割を明確にした継投策で勝負するチームの中で、川合がどんな場面でも流れを引き寄せる快投を見せる。(有吉 広紀)

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