今年はサッカー実況の仕事で青森県八戸市を何度か訪れています。八戸駅から向かうのはJ3ヴァンラーレ八戸のホームスタジアム「プライフーズスタジアム」。2016年に完成した多目的施設で、立地場所は11年の東日本大震災で津波被害を受けた地区です。
住民の避難場所としての機能も備えていて、現在のスタジアムに欠かせない「防災機能」を充実させた設備になっています。実況席からも海が見え、とても景色がいいのもこの施設の魅力です。一つ、気になるところがあるとすれば八戸駅から車で約25分というアクセスの悪さでしょうか。
一方で、仙台市の「ユアテックスタジアム仙台」は、地下鉄南北線・泉中央駅から徒歩5分という抜群の立地です。J2ベガルタ仙台のホームスタジアムは、日本屈指のアクセスの良さを誇るといっても過言ではありません。
しかし、来年は少し事情が変わることになりそうです。ベガルタ仙台は今月1日、来季の開幕戦から6月末まで「キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城スタジアム・利府町)」で主催試合を実施する方針を発表しました。理由はユアスタで芝生の張り替え工事が行われるためです。
09年も同様の工事で11試合開催された過去があります。キューアンドエースタジアムみやぎは、仙台駅からのアクセスはかなり悪く、試合後もかなりの混雑が予想されます。ベガルタの試合開催は13年以来とのこと。東北最大規模の5万人を収容できることは魅力ですが、課題をどう解消できるか…。個人的には宮城スタジアムで実況ができるかもしれないという楽しみはありますね。