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吉田正尚がマルチ安打、劇的サヨナラ勝ちに「いい景色でした」…メジャー通算250安打&150得点

スポーツ報知 2024年9月12日 12時23分

◆米大リーグ レッドソックス5×―3オリオールズ=延長10回=(11日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が「5番・指名打者」で先発。今季22度目のマルチ安打となる4打数2安打1得点で、打率は2割8分7厘となった。吉田は2回1死の第1打席に、相手先発のクレマーから右前打を放ち、メジャー通算250安打を記録。左越二塁打で出塁した4回に、勝ち越しのホームに生還。こちらはメジャー通算150得点と、節目の打席を重ねた。チームは延長10回、オニールの逆転3ランで5-3でサヨナラ勝ちした。

 延長10回。ネクストバッターズサークルで待機する吉田の目の前で、オニールがサヨナラ3ランを放って劇的勝利。3万2448人を集めた本拠地が熱狂した。

 「いい景色でしたよ。素晴らしいホームランでした」と吉田。バットを右手に持ったまま歓喜の輪に入ると、笑顔が弾けた。

 立て続けにメジャー通算250安打と、メジャー通算150得点を記録した。まずは、2回の第1打席。ボールカウント0-1からの2球目、低めのスプリットにうまくバットを合わせて右前に運んで、今季95安打目を記録。昨年の渡米1年目の155安打と合わせて、メジャー通算250安打となった。続いて、1-1で迎えた4回先頭での第2打席は、外角に落ちるカーブを逆方向に。打球速度100・7マイル(162キロ)の低い弾道が、左翼グリーンモンスターを直撃。吉田は二塁に滑り込み、今季19本目の二塁打となった。2死後、ストーリーが四球を選び、続くラファエルが左前適時打を放ち、勝ち越しのホームに生還。これで今季40得点。昨年の110得点と合わせて、こちらは、メジャー通算150得点となった。

 前日、カーブを打たされ、中飛に倒れた反省から、この日は体軸を意識。「右(体の右側)のブレーキが掛かれば、しっかり強く打てる。流れてしまうと手先になる。その反省が生きたと思います」と8月21日以来、21日ぶり今季22度目のマルチ安打に胸を張った。

 左親指痛の負傷や、チームのツープラトン方針などで、昨年の580打席に比べ、今季はここまで375打席となっている中でも、コツコツと積み上げた250安打&150得点。

 「1個でも多くという気持ち。良い(時と)悪い(時)がありながら、その中で、昨日よりも(今日と)ちょっとずつ進化して、いい方向に行けるように毎日を過ごしています。その積み重ねということだと思います」と、しみじみ語った。

 強敵オリオールズに勝ち越して、12日(日本時間13日)からは、敵地でのヤンキース戦。「この勢いで勝ち越して帰ってこれるように頑張りたいです」と吉田。出場圏まで4ゲーム差につけるワイルドカード最終3枠目を目指して、熱い戦いが続く。

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