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ドジャース大谷翔平、47号は「ちょっと低い弾道だったので、いってくれるか分からなかった」

スポーツ報知 2024年9月12日 14時12分

◆米大リーグ ドジャース10―8カブス(11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、本拠地・カブス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回に47号先頭打者本塁打を放つと、2回先頭の1打席目は四球を選び、すかさず48個目の盗塁となる二盗を決めた。3打席目も中前へ2点適時打。104打点でアダメズ(ブルワーズ)を抜いてリーグトップに立ち、2位と10本差になった本塁打とともに「2冠」に返り咲いた。この試合を含めて残り17試合で「47―48」(47本塁打&48盗塁)。前人未到の「50―50」にも前進した。

 試合は10-8で勝利。大谷は「なんとか連敗していたのでシリーズ最後勝ててよかった。初回に失点して悪い流れを、1点でも返して、いい流れを作れたかなと思う。ちょっと低い弾道だったので、いってくれるか分からなかった。手応えはよかった。(適時打は)甘い球を積極的に打てた」と振り返った。

 48個目の盗塁については「行けると思った時に1個でも多く先の塁に。その後のタッチアップもよかった。積極的に次の塁を狙っていきたいと思っている。接戦が多いし、皆も疲れが溜まってきていると思う。なんとか粘って1勝でも多く積み重ねられるように頑張りたい」と話した。

 カブスの先発は、ジョーダン・ウィックス投手(25)。4月6日(同7日)に対戦した際には、本塁打こそ出なかったが、3打数2安打と決して苦にはしていなかった。チームは2連敗中。1回表には先発のミラーが2点を失ったが、沈みかけていた雰囲気を一変させたのは大谷のバットだった。

 1回裏先頭の大谷は、カウント1ボール、2ストライクから甘く入った85・9マイル(約138・2キロ)スライダーを振り抜くと、今季最も角度のない打球角度19度で右中間スタンドへ吸い込まれていった。打球速度118・1マイル(約190・1キロ)は、自身の本塁打で3番目の速さで、飛距離は405フィート(約123メートル)だった。大谷は右手を突き上げながらグラウンドを1周し、場内は大きく沸き上がった。

 するとドジャース打線は大爆発。2死走者なしからT・ヘルナンデスが安打を放つと、5番のエドマンが2戦連発の逆転3号2ラン。さらに勢い止まらずスミスの18号ソロ、マンシーの14号ソロと3者連続本塁打で一気にリードを3点に広げた。

 大谷の2回先頭の2打席目は四球を選んで出塁。すると1死一塁でスタートを切ると、二盗を成功。48個目の盗塁で「47―48」となって場内は大きく沸いた。3回2死二、三塁でも中前へ2点適時打。シーズン104打点となり、いずれも松井秀喜氏(ヤンキース)が記録した05年の116打点、04年の108打点、03年の106打点に続く日本人4位の記録となった。

 47号本塁打は、21年の46発を超えて自己最多を更新。06年デービッド・オルティス(Rソックス)の指名打者シーズン最多本塁打記録(同年オルティスは一塁で7本、計54本塁打)にも並び、メジャー通算218本塁打は、韓国出身の秋信守(レンジャーズなど)のアジア出身選手最多記録にも並んだ。

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