静岡県学生野球リーグに所属する東海大静岡のＭＡＸ１５０キロ左腕・宮原駿介投手（４年）＝静岡学園高出＝が１２日、プロ志望届を提出したことが分かった。２２回目の誕生日に公示されるよう、東海地区学生野球連盟へ書類を送付。練習場の松前球場で取材に応じ「きょうは大安だったので、ちょうどいいかなって思って」と、来月２４日のドラフト指名を祈り、ゲンを担いだ。
プロへ挑戦する決意を固めても、気持ちに大きな変化はない。「今の心境は特に変わらない。まずは、リーグ戦に集中するだけです」。支配下枠での指名がなければ、社会人野球に進む意向も明かした。
高３の夏は、コロナ禍で選手権は中止に。三島南との代替大会初戦では一塁手で出場し、登板がないまま最後の打者となった。「その時、本気でプロを目指そうと決めた」。大学途中で、個人トレーナーをつけて体重は１５キロも増えた。１３６キロだった最速も１５０キロに届き、大学日本代表候補の合宿に呼ばれるまでに成長した。
秋のリーグ戦でスカウトに最後のアピールを果たす。「人生で一度も全国経験がないので、学生生活最後に全国大会へ出たい」。県、東海地区、そして三連盟（東海・北陸・愛知）での優勝と明治神宮大会出場への道のりは長く険しいが、チームのため、そして自分のために宮原が腕を振る。（塩沢 武士）