◆JERA セ・リーグ 広島0―5巨人(12日・マツダスタジアム)
再び、坂本のバットがチームを加速させた。1―0の3回2死三塁。「次につなぐ気持ちで打席に入った」と外角直球を流し打ち、二塁・菊池のグラブをはじく適時内野安打。7回にも右前打を放ち、首位攻防3連戦は全てマルチ安打、計12打数6安打で打率5割と打棒を爆発させた。
今カードは約3か月ぶりの2番起用。10日の初戦は決勝弾を放つなどポイントゲッターとしての役割も果たす背番号6に阿部監督は「彼は一番ヒットを打っている人ですから。困った時のベテランということで、体力が持つ限り使いたいと思います」とうなずいた。これで石井琢朗を抜いて単独6位となる通算664度目のマルチ安打とまた一つ、勲章が加わった。
13日にもマジック12が点灯する。8度のリーグ優勝を経験している坂本は「(V争いは)まだまだ分からないんで。変わらずやっていきます」と頼もしかった。