今季限りでの現役引退を発表した阪神・秋山拓巳投手が１３日、兵庫・鳴尾浜の２軍施設で報道陣の取材に応じた。決断した理由を問われ「開幕前から今年ダメだったらていう気持ちでやっていたので、膝の状態も良くなりそうにないし、というのが一番ですね」と説明。「寂しいですけど、今年は最後まで今まで通り頑張ろうとかなと思っています」と思いを明かした。
練習前には、投手陣の円陣で「僕が諦めずにやってきて、何度もはい上がれていたので、ファームの子たちも頑張っているでしょうけど、結果の世界なので、頑張って上（１軍）でやらないと、こうやって野球ができなくなるよ」と後輩に熱いメッセージを送った。
２０１８年シーズンのオフに「右膝のクリーニング術」。苦しい日々を過ごしてきたが「ただ手術しなかったら多分もっと早く終わっていたので、そのへんは手術してからも頑張れたかなと思います」と顔を上げた。「ちょっとわがままを言って、頑張ってきた証しではないけど、ファームでもう少しで１０００イニング到達なので、『そこをクリアさせてください』ということで、２回ぐらい（機会を）もらいました」と最後まで右腕を振り続ける。