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ジャッジ、大谷翔平だけじゃない! 100長打圏内のウィットが200安打&首位打者となればア・リーグ初

スポーツ報知 2024年9月13日 17時13分

 今年のメジャーリーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ、ドジャースの大谷翔平、2人の破天荒なパワーバッティングに注目が集まっている。そして長打の合計もジャッジが85本、大谷が84本で、4人も誕生した2001年を最後に出ていないシーズン100長打が狙える位置にいる。

 そしてもう1人注目なのが、ロイヤルズのロバート(ボビー)・ウィットJr.だ。42二塁打、11三塁打、30本塁打の合計83本放っており大台達成に可能性十分。ウィットは安打もメジャートップの195本で、大台200本は時間の問題だ。

 その上、打率も3割3分3厘でブルージェイズのV・ゲレロの3割2分1厘、ジャッジの3割1分9厘を抑えてトップに君臨している。

 過去、100長打をマークしながら200安打&首位打者に輝いたのは、

 ▼1922年ナ・リーグ

R・ホーンスビー(カージナルス)102長打、250安打、打率4割1厘

 ▼1948年ナ・リーグ

S・ミュージアル(カージナルス)103長打、230安打、打率3割7分6厘

 ▼2000年ナ・リーグ

T・ヘルトン(ロッキーズ)103長打、216安打、打率3割7分2厘

 いずれもナ・リーグの選手ばかりで達成すればア・リーグ初となる。

 WAR(Wins Above Replacement)という勝利貢献度数が近年メジャーではよく使われている。複数のデータサイトが独自に算出しているもので、最低レベルの選手に対しどれだけ多く勝利に貢献したかの指標となっている。ファングラフ(F)はジャッジとウィットが9・6で並び、ベースボールリファレンス(R)は9・5対9・0でジャッジが上となっているなど大接戦になっているのが容易にうかがえる(なお、ナ・リーグはFがメッツのリンドアが7・4対7・0で大谷をリード、Rでは逆に7・4対6・4で大谷がリード)。

 父親がメジャー通算142勝した右腕のウィットは現在28盗塁で2年連続30―30も目前。その上、打撃同様に年々堅実さを増してきた遊撃守備の評価も高い。昨年106敗したロイヤルズが80勝67敗でワイルドカード2位の座にいるのもウィットのおかげと言われている。残り2週間、大谷、ジャッジだけでなくウィットにも注目しようではないか。蛭間 豊章 (ベースボール・アナリスト)

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