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バドミントン五十嵐有紗「怒りとか、色々あった」「今後ないようにしてほしい」日本協会の手続きミスで国際大会出場できず

スポーツ報知 2024年9月13日 17時21分

 日本バドミントン協会は13日、10月の国際大会、デンマーク・オープン(15日~20日、デンマーク・オーデンセ)について、女子ダブルスの五十嵐(旧姓・東野)有紗(BIPRIGY)と桜本絢子(ヨネックス)組のエントリー漏れがあったことを明らかにした。

 五十嵐は同日に地元の北海道・岩見沢市で会見に出席し、「エントリーのミスを聞いたのが、(11日閉幕の)全日本社会人選手権の期間中だった。怒りとか、色々あった中での試合だったので、難しい部分もありました。前回も(パリ五輪)レース中にそういうことがあったので、本当に今後こういうことがないように、というのは何回も言ってきているけど、(今後)起こらないようにしてほしいと思います」と胸中を語った。

 当初の予定では、10月にアークティック・オープン(8~13日、フィンランド)と翌週のデンマーク・オープンを転戦する予定だったが、今回の遠征は取りやめたという。五十嵐はパリ五輪の混合ダブルスで渡辺勇大(BIPROGY)と組み、2大会連続の銅メダル。五輪後の8月末にワタガシペアは解消。桜本との女子複のペアで再出発した全日本社会人選手権(11日閉幕)でいきなり準優勝。ペアとしての国際大会初戦を10月に迎える予定だったが、今回の一件で先延ばしになり、次はともに11月に開催される熊本マスターズや中国マスターズになる見通しだという。

 また、8月28日に所属チームのコーチを務める五十嵐優さんとの結婚を発表。前戦の全日本社会人選手権は申請が間に合わず、旧姓の「東野」で出場しており、「五十嵐」として初めての試合に臨む予定だったが、これも先延ばしになった。

 日本協会によると、国際大会の申し込みについては、所属チームからメールで出場の意向を伝えられ、同協会がエントリー選手のリストを作成。その後、協会の担当者が世界バドミントン連盟の大会エントリーの入力を行っていくが、今回は入力する段階でエントリー漏れがあったという。日本協会はパリ五輪後の強化費の削減により、選手側の所属先などが遠征費を負担する自費派遣も取り入れてきた。今回のデンマーク・オープンは選手側の自費に加え、協会が遠征費の一部を補てんする「共同派遣」を敷いていた。今後の2選手への対応については、代替の大会も踏まえて「どういった形で補てんしていくか所属先と協議していく」とした。

 ◆日本協会の大会への出場手続きに関するミス

 ▼22年8月 ジャパン・オープンにおいて、混合ダブルスの緑川大輝、斎藤夏組の選手エントリー時に、斎藤の登録名を誤って、当時同じ所属先で元代表でもある女子シングルスの姉・栞で登録したという。申請間違いにより、同ペアは大会に出場できなかった。

 ▼23年7月 カナダ・オープンにおいて、女子シングルスの大堀彩の入国手続きで協会側にミスがあり、欠場することになった。協会が代表選手の入国手続きをオンラインで行った後、大堀には健康診断の書類を追加で提出するように求められていたが、それを見落としていたという。パリ五輪選考レース中だった。

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