俳優の西島秀俊が１３日放送のＴＢＳ系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」（金曜・午後８時５５分）に出演した。
出演した映画「スオミの話をしよう」がこの日公開となった西島は主演の長澤まさみ、同映画の脚本と監督を務める三谷幸喜氏とともに登場。
この日、最も影響を受けた俳優を聞かれると「すべてを学んだのが藤田まことさん。僕は（９２年のデビュー作が『はぐれ刑事』で藤田さんが主演でやられてたんですけど」と２０１０年に亡くなった藤田まことさん（享年７６）の名前を挙げた西島。
「藤田さんは優しいんですけど、現場はすごい緊張感があった。セリフが言えなくなる俳優さんも多かったんですよ。言えないと『５分やるよ』って言われて、覚えてやると『良かった』って言って、シーンを増やしてもらったり。結構、厳しくて」と回顧。
「藤田さんのオーラで（セリフが）出てこないんですよ。でも、出て来ない俳優さんでも時々終わった後に『あいつ、結構、いいところまで行っている役者だから調べて』と藤田さんが言うと、舞台ですごい有名な方でしたとかあって」と続けると「舞台で緊張することは悪いことじゃなくて、何かを感じる力があるってことを演技の中で藤田さんが感じてるんです。いろんなことを感じてやられてるんだなって思った」と振り返った。
その上で「藤田さんが色紙に書いて下さったのが『本業をゆったりと』。僕も下積みが長かったんで、藤田さんも『この人は時間がかかる』って思ったんでしょうね。ゆっくりやってみなさいと書いて下さって、それを心の支えにやってきたところがある」と、しみじみ話していた。