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【高校野球】石川・金沢学院大附の新エース、石崎大空が6回ゼロ封、8者連続三振も

スポーツ報知 2024年9月14日 16時5分

◆秋季高校野球石川県大会 ▽2回戦 金沢学院大附15-0能登=6回コールド=(14日・石川県立)

 秋季石川県大会・2回戦が行われ、夏4強の金沢学院大附が15-0の6回コールドで能登を下した。新エースの本格派右腕、石崎大空(2年)が公式戦初先発し、力強い速球を武器に6回参考記録ながらノーヒットノーランを達成。打線も13安打、5盗塁を記録して快勝した。6回まで打者19人に対し、10三振をマークした石崎は「ノーヒットノーランは意識していなかったです。ゼロで抑えて、守備の時間を短くするのを心がけました」と明るい表情で振り返った。

 1回から3回にかけては、8者連続三振をマーク。130キロ中盤のストレートを豪快に投げ下ろし、相手打者と真っ向勝負した。「初回は投球のテンポが悪かったので、2回からはギアを上げた。力を入れず、脱力したフォームを意識しました」と石崎。すべてストレートでコーナーに投げ分けて圧倒。4回先頭では内野失策で走者を出したが、慌てることなく併殺に仕留めるなど、落ち着いた投球を見せつけた。

 今夏の石川大会では、準決勝で星稜と対戦し、0-6で完封負けを喫した。悔しさをバネに、夏の大会後はドジャースの山本由伸投手のトレーニング方法を参考にしてマット運動を導入。ブリッジや倒立、片手での壁倒立など、体幹やバランス感覚を鍛えた。「軸足1本でもフォームが保てるようになった。初速、終速の差も縮まり、ボールも伸びるようになりました」と大きな手応えをつかんだ。

 名前の大空(そら)は「空のように大きな器になってほしい」と両親が名付けたもの。「まだ名前負けしているので、視野を広くしていきたい。チームの士気を高めるような投球をしたい」と石崎。伸び盛りの新エースが、チームを勝利に導く。(中田 康博)

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