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【大学野球】早大の田和廉が1年4か月ぶりにトミー・ジョン手術から復活登板 1回無失点

スポーツ報知 2024年9月14日 17時57分

◆東京六大学秋季リーグ戦第1週第1日▽早大20―0東大(14日・神宮)

 東京六大学秋季リーグ戦が開幕。早大が東大に先勝した。先発のエース右腕・伊藤樹投手(3年=仙台育英)が6回無失点で1勝目。9回に4番手で田和廉投手(3年=早実)が1年4か月ぶりに登板し1回を無失点に抑えた。打線は毎回の17安打、20得点と爆発し好スタートをきった。

 昨年5月10日以来、約1年4か月ぶりのマウンド。複数球団のスカウトも注目する中で2死から内野安打で出塁を許したが、最後は145キロの直球で空振り三振に仕留めた。「2年の春、投げたときとは違った景色。いい意味で、心の持ちようを変えて(試合に)入れたのでよかった」と感慨深げに振り返った。

 昨春にデビューし、自己最速の152キロをマーク。しかし、登板4試合目となる法大4回戦で右肘の靱帯を断裂。トミー・ジョン手術を受け、リハビリに励んでいた。

 「そんなに落ち込むこともなく前向きにずっと取り組めた。ゆっくりゆっくり、焦らないでしっかり確実に治すのを目標にしてやっていました」と田和。1年を超えるリハビリに一緒に取り組んだのは、早実時代からのチームメート・大倉啓輔投手(3年)。大倉も田和に続いてトミー・ジョン手術を受け、苦楽を共にした。復活登板のこの日は大倉の誕生日。「プライベートでもよく遊んでいる仲。意識はしていなかったけど、お誕生日おめでとうと今から伝えれたらいいなと思います」とはにかんだ。

 小宮山悟監督(58)がキーマンに挙げる田和。「プレッシャーに感じずに自分の投球をしっかりやれば抑えられると思う。そこをしっかり突き詰めていければなと思います」。今春覇者の早大投手陣に頼もしい右腕が加わった。

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