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1館で封切りの映画「侍タイムスリッパー」1か月で全国100館以上に拡大!山口馬木也「スピードに困惑しています。感謝、感謝です」

スポーツ報知 2024年9月14日 20時52分

 8月17日に池袋シネマ・ロサ1館で封切り以来、自主製作映画ながらSNSで話題を呼び、ギャガの配給で13日から全国100館以上に拡大公開された話題の映画「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督)の舞台あいさつが14日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の山口馬木也、冨家ノリマサらが登壇した。

 山口演じる会津藩の武士・高坂新左衛門が落雷によって、現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、斬られ役として生きていく姿を描いたコメディー。本業は米農家という安田淳一監督が「『カメラを止めるな!』を目指して作った」という意欲作だ。

 自主映画ながら池袋シネマ・ロサから人気に火がつき、興収30億円超の大ヒットを記録した「カメ止め」の快進撃を思わせる「侍タイ(さむたい)旋風」が拡大中だ。山口は「お客様の顔を見ていると『この映画を愛してくれるのかな』と思って涙腺が緩んでくる。1館から全国に飛び立って、スピードに困惑しています。お客様に感謝、感謝です!」。冨家は「ここまで来ると思っていなくて、はしゃいでいます」と声を弾ませた。

 笑って、泣けて、時代劇の本格的な殺陣も楽しめる奇跡の自主映画。安田監督が脚本、原作、撮影、照明、編集・VFXなど一人で11役以上をこなし、わずか10人ほどのスタッフと共に生み出した。助監督役を演じた沙倉ゆうのは実際の撮影でも助監督として支えた。安田監督の意欲的な試みに「脚本が面白い!」と時代劇の本場、東映京都撮影所が特別協力している。

 すでに海外でも高い評価を受けている。7~8月にカナダ・モントリオールで行われた「第28回ファンタジア国際映画祭」のシュバル・ノワール・コンペティション部門に選出。観客賞金賞を受賞した。

 ◆「侍タイムスリッパー」 時は幕末、京の夜。会津藩士・高坂新左衛門(山口)は、密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた瞬間、落雷により気を失う。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。やがて「身を立てられるのはこれのみ」と、磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きることを決意する。上映時間131分。

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