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【阪神】昨年の「アレ記念日」に7度目のサヨナラ勝ちで首位・巨人に2差 きょうにも自力V復活

スポーツ報知 2024年9月15日 5時0分

◆JERAセ・リーグ 阪神4×―3広島(14日・甲子園)

 アレから1年、勝利の女神は生きていた。昨季リーグ優勝を決めた9月14日の甲子園で、再び歓喜の輪。今季7度目のサヨナラ勝ちで首位・巨人に2ゲーム差に迫った。阪神・岡田彰布監督(66)は「勝たせてもらったような展開だけど。もう、勝ち負けなので」と“幸運”も認め、ホッと一息。7回に3四死球と失策が絡む相手の自滅による3得点で同点に追いつくと、9回は代打・小野寺の死球などで好機が広がり、2死二、三塁で中野が中前へ決勝打を運んだ。

 1年前はウィニングボールをつかんだ選手会長が「そういう日に勢いに乗れる勝ち方」と自身2度目のサヨナラ打。同点とした7回は、なおも2死満塁で空振り三振に倒れた。「好機で打てない打席が続いて不甲斐ない。チームを引っ張る身として苦しかった」と意地の一打。指揮官も「きょうは1、2番が機能しなかった。最後はもう、打つしかない」と手をたたいた。

 先発の森に対し、6回まで3安打無得点。指揮官にとっては「代えてくれてチャンスがあったかも」と、あくまで拾った勝利だ。本来は戒める試合。6回に2点を追加された才木、梅野に「ふがいない。あそこはバッテリーミス」と指摘した。先頭の秋山の左前打も、3点目を許した小園の左前適時打も初球。今季、何度も指摘してきた好打者への入り方に「何十回言うてんの」と首をかしげた。

 最後は「こんな展開で勝つからおかしく(反省が薄く)なるんよ」とバッサリ。ただ、結果は「そら、大きい」だ。このカードの連勝で順位が逆転した3位・広島とも2差。15日にも自力Vの可能性が復活する。巨人への“挑戦権”を奪取した昨季王者が、最後までセを燃やす。(安藤 理)

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